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基礎訓練

マジでリアルが忙しくなってきました・・・


当夜「4Gやりまくってるのに何を言う」←マゴグ一式・ヘビィボウガン


ユーリ「まぁ、いつもの事・・・なのか?」カイザーX混合・大剣



あんたらも楽しんでますがな。

ユーリside


「お待たせ。ではこれより基礎訓練を始める。当夜君、指導頼んだよ」

「OK。任しといてくれ」


キャプテンが戻って来て、いよいよ訓練が始まった。


「うし、そんじゃ始めるぞ。まずは共通訓練。動き方とか、どの武装やスタイルにも共通する動きをやる」

「はい。・・・ん?スタイル?」

「・・・あ、やべぇ、そういや言ってなかった・・・キャプテーン!二人のスタイルは出てるのかー!?」


・・・結構重要そうなこと忘れられてたのか・・・


「ん?あぁしまった!忘れてた!すまん、ユーリ君はディフェンダー、真由君はブレイバーだ!伝えといてくれ!」


上の窓越しにキャプテンが叫んだ。


「あいあいさー。・・・すまんな。スタイル、てのはRPGの職業みたいなもんだ。ほれ、戦士とか、アーチャーとかそういうの。鍛えれば上級職みたいにパワーアップするぜ」

「はいはい」

「えーと・・・?」


俺はゲームをよくやるからすぐ分かったが、真由はよく分からなかったようだ。ゲームとかやらないのだろうか。


「えーとどう言えばいいかな・・・まぁ、長所と短所を一括りに纏めた言い方、と言えば大体分かるか?」

「えーと、えぇ、なんとなくですが・・・」

「よかった・・・さて、細かいことは後で話すぜ。それじゃ本題の共通訓練に移るか。まずは納刀だ。魔狩は武装を出すとある程度身体能力があがる。だが流石に武器持ったまま走り回ったり崖捕まりをしたりするのは無理だ。ユーリの大剣のような大型武装の場合は特にな。その為移動時、戦闘でも体制を整える時には納刀する。いいな?」

「「はい!」」

「よろしい!それで納刀の仕方だが、大きく分けて2つのパターンに分けられる。そこからまた細かく分けるんだけどな。その2つは、背中に背負うパターンと腰に掛けるパターンだ。これは、武器の大きさによって分けられる。ユーリの場合背中に、真由の場合腰に武器を掛けるんだ。やってみろ」

「「はい」」


えーと、背負う、てことはさっき武器を振り下ろした感じだな。あれは肩に掛けてたが、それをも少し背中に付けて・・・


ピタっ


・・・あれ、武器がくっついた?

真由も同じなのか、オロオロしている。


「はは、驚いたか?武装が落ちないようマグネットがくっつくみたいになってんだ。感触に慣れとけよ。さて次、抜刀だ。次はマグネットを剥がすような感覚だ。ユーリはさっきの振り下ろしでいいぜ。真由は横に引き抜け」

「「はい!」」


よし、振り下ろしだな。まずはマグネットを剥がすように刃を上に向けて・・・よし、少し抵抗を感じたがガチガチではなかったな。あとはさっきみたいに振り下ろす!


ゴドォッ!


ふぃ〜。こんな感じだな。


「ふん!ようし、こんな感じですか?」

「おう。二人ともできたみたいだな。次は動き方だが・・・」


このあとは走りながらの納刀抜刀、崖捕まりと飛び降り、回避行動、携行品の取り出し、ガードなどを行った。


「おっしお疲れ。次はスタイルに合わせた訓練をするぜ。こっからは個別な」

「「は、はい!」」


少々息を切らしている。それでも普段と比べればだいぶ楽だ。これが身体能力の強化か。


「まずはユーリのディフェンダーからだ。来な」

「はい!」

「ディフェンダーのスタイルだが、まぁ名前を聞けば何に特化しているかは分かるだろ?」

「ええ、防御ですね?」

「そうだ。ディフェンダーは打たれ強さが自慢だ。反面素早い動きは苦手だ。パワーはまあまあだな」

「つまり・・・回避は最低限にとどめ、守りからの一撃、が基本ですか?」

「それが有効打になるのは上級のリベンジャーまでアップしてからだけどな。だが、間違ってはいねぇ。避けきれないと思った攻撃は積極的に防御しろ。大剣は盾として使うことも考慮してあるから、ガード性能は保証するぜ」

「リベンジャー?」

「リベンジャーは少し守りを薄めにする代わりにパワーを上げるディフェンダーの上級スタイルの一つだ。なんといってもカウンター強化が魅力だな。敵の攻撃を見切る必要はあるがな」


成る程・・・だから上級、なのか。


「ん、一つ、てことは上級スタイルは他にもあるんですか?」

「ああ。防御力、攻撃力が平均的に上がるマーセナリー、パワーダウンの代償としてスピードがまともになるパラディンなどだな。スタイル、てのは基本ステータスの上下に関係があるんだが、中には武装に大きく関わる上級スタイルもある。さっきセカンダリがどうのこうの言ってたの覚えてるか?」

「ああ、なんかおいおいやる、て言ってましたね」

「セカンダリ、ていうのは所謂サブウェポンだ。対するメインウェポンのことはプライマリと呼ぶ。プライマリとして装備している武装にはスタイルに応じて武具の補正がかかるが、スタイルに合った装備しかできない。セカンダリは自由に装備を変えれるが、プライマリとして装備できる武具以外はスタイルの武装補正はかからない。プライマリとして使える装備も補正が弱くなるな。まぁ護りが硬くなるとかいうスタイルそのものの恩恵はちゃんと受けるがな。で、ディフェンダーのプライマリだが、お前が持っている大剣の他にも戦斧、重槍、万能銃、機関銃がある」

「・・・聞くからに重そうな武装ばっかりですね。しかし万能銃とは?」

「マークスマンライフル、バトルライフル、と言えば分かるか?」

「ああ成る程。確かに万能ですね」

「で、だ。武装に大きく関わりのある関連の上級スタイルには、プライマリの種類を減らす代わりに残りに特化しているものや、単純にプライマリの種類を増やすものがある。中には特定の上級スタイルでしかプライマリとして装備できなかったり、そもそも上級スタイル限定プライマリとしてしか装備できない種類もある。例えばそうだな・・・ディフェンダー関連でいうとパラディンが装備できる斧槍、所謂ハルバードとかだな。他にもあるんだが・・・まぁそれは置いといてだ。話が長くなったな。それじゃ、どの武器でも使えるディフェンダーの技を教えるぜ」


ディフェンダーの技?ガードとかカウンター以外にもあるのか?


「まぁ簡単に出来るのは・・・挑発、か?」

「ちょ、挑発?」

「そうだ。この技は多人数での狩り前提の技だが・・・まぁ単純に此方に注意を向ける技だ。で、そっからガードからのカウンターだな」

「な、成る程・・・」


ただ挑発するだけでは駄目なのか・・・だが注意を引きつけ守る、ディフェンダーらしい技ではあるな。


「これは実地でやらねぇとなんともならねぇけどな。次に抜刀ガードを教えるぜ」

「抜刀ガード・・・つまり抜刀と同時にガードするんですね?」

「そうだ。大剣なら相性抜群だろう。これは今でも練習できるからちょいとやってみっか」


そう言うと当夜さんは2丁拳銃をしまい、一本の剣を取り出した。


「ククリナイフですか?」

「おう、今のセカンダリはこれだからな。じゃあ実践だ。俺がお前に斬りかかる。抜刀ガードで防いでくれ。安心しろ。刃のない方でやるからな。ククリで丁度良かったぜ」


確かにククリナイフは片刃のナイフ・・・形状的にも峰打ちには丁度良いかもしれない。


「おっとそうだ、ガードの体制は覚えてるよな?」

「さっきやりましたからね。こうですよね?」


俺は剣を斜めに構え、左手を刃の腹に添えて大剣に隠れるような構えをとる。


「そうそう。それを抜刀と同時にやるんだ。スタイル補正で軽々とできるはずだぜ」

「便利ですねスタイル補正・・・」

「補正ありきの技だかんな。んじゃいくぞ」


当夜さんは刃が内側になるようにククリナイフを構える。

峰打ちと分かってはいるが、当夜さんの目は真剣だ。手加減はほぼ無いといっていいだろう。・・・訓練でそこまでするかとは思うが、逆に考えればそれだけ魔狩の世界は容赦ないということだ。それを幾らか感じさせようとしているかもしれない。

・・・いや、考えすぎか?


「・・・!」


構えをとった!これは首を狙った俺から見て右斜め上からの振り下ろしか!


「ふんぬ!」


剣を抜き、直ぐ様持ち消えて先ほどのガードの構えを取る。・・・本当だ。軽くできた。


ガキン!


そして金属同時がぶつかる鈍い音が響いた。


「・・・驚いた、一発当てれると思ったんだがな」

「随分手加減無しの軌道でしたね・・・」

「いやーなんか癖ついたみたいでな・・・何時もの感覚になっちまんうだよな・・・」

「大丈夫ですよ。峰打ちというだけでも有難いです。・・・本番はきっと容赦ないでしょうし」

「・・・だな。確かに魔物は手加減もなければ情けも容赦もねぇ。覚えておけよ」

「はい!」

「うし、ディフェンダーはこれで終わり!次ブレイバーだ!」

「有り難うございました!」

「よ、よろしくお願いします!」


こうして俺と真由が入れ替わった。

俺は休憩も兼ねて別室待機となった。後で聞いた話だが、ブレイバーはステータスバランスがとれたオールラウンダーみたいだ。固有アクションは乗り込みだとか・・・挑発同様、魔物がいないとどうにもならないみたいなので細かいことはやらなかったらしい。


「おっし、二人とも、最後の訓練始めるぞ!」

「「はい!」」

「最後は実戦だ!今から獣類ウルフ種、ウルフの実体ホログラムを出す。今教えたことを存分に発揮しろ。容赦なく襲ってくるがホログラムだから危険はないぞ。安心して臨め。あと、今回は一対一で行うぜ。さっきはユーリが先だったから次は真由からな」

「分かりました!」

「おし、ほんじゃ俺とユーリは一旦外へ。キャプテン、頼むぜー」


俺と当夜さんは外へ出た。真由、大丈夫だろうか。


「一先ずお疲れ様だな、ユーリ」

「有難うございます」


外のベンチに当夜さんと座る。


「しかしまぁ、二人とも飲み込みが早くて驚いたわ。実地での成果を見ないとなんとも言えないが、こりゃ大物になるかもな」

「そ、そうですかね?」

「おうよ、俺も何度か新人演習担当したけど大抵基本動作でオロオロしてたぜ?」

「そ、そうなんですか・・・」


あ、そうだ、気になっていたことがあったんだ。当夜さんに聞いてみよう。


「そういえば当夜さん、聞いた話では遅れてもう一人新人が来る、て聞きましたが」

「ん?ああそうだ。俺の妹で真朝、て言うんだがな。今ちょいと親戚、いや知り合い?のいるアメリカのテキサスで救護活動してんだ」

「救護活動・・・」

「おう。で、もうすぐキリがつきそうだから、そしたらこっちに来る、て今日連絡があった。まぁ早くて明日、余裕持って明後日だな。魔武装とかは向こうで貰ってくる、て言ってたからこっちに来たら早々仕事になるだろうな」

「あ、じゃあ今やった新人演習もそっちでやるんですね」

「んだな。まぁ、あいつなら大丈夫だろ。俺と同じ護身術やら色々習ってたし」

「護身術て・・・」

「お前も親父さんに習わなかったか?」


・・・この人、俺の親父を知っているのか・・・


「・・・まぁ、高校卒業するまで現役でしたから、そもそも一緒にいることがあまりありませんでしたね」

「あーそうか。あの人結構最近退役したんだったな」

「親父を知ってるんですか?」

「まぁ、俺の父さんからちょろっと聞いた位だけどな。・・・と、ユーリ、真由の実戦が終わったみたいだぜ」


あ、本当だ。使用中のランプが消えた。


「おし、ほいじゃ行ってこい!」

「はい!」


俺は一礼して訓練室に入った。


「おう、お疲れ様」

「ぜー、はー・・・」

「・・・本当に疲れてる・・・」


そんなにハードだったのか・・・?


「・・・あ、ユーリ、頑張って、ねー・・・」

「・・・おう」


・・・あまり深く聞かないことにした。


「あーあー、聞こえるかいユーリ君?」

「あ、キャプテン。聞こえますよ」

「よしよし、それではこれより実戦を始める。内容はウルフ一体、その後一時休みを入れてウルフ二体のホログラムを投入する。ダメージのないホログラムだからといって楽観視しないように。容赦なく襲ってくるからな」

「はい!」

「よし!それじゃあ第一フェイズを始めるぞ!」



放送が終わると同時に青いホログラムが出てくる。これがウルフか。


「・・・挑発、その後抜刀ガードからのカウンター、やってみるか」


ダメージが無いなら好都合、早速当夜さんに教わった技を実践してみよう。挑発がホログラムに効くかは分からないが練習にはなるだろう。







・・・で、どう挑発すればいいのだろう。




えーと、獣は腹を見せるのが服従の姿勢だったか?それじゃあ・・・



クイっクイっ



「・・・来いよ、餌ならここにあるぞ?」



大胆に腹を見せ、両腕で招き入れるような動きをした。


それと同時にホログラムが動く。・・・これ本当に効いてるのだろうか。



当夜さんの時と同じだ、攻撃を見切れ。奴はどう来るか・・・






・・・今!


ガキィッ


「ぬぐ・・・!」


・・・く、実体のあるホログラムとか本当にあるんだな・・・!ガードは成功、しかし少し遅かったのか後ろに後退してしまった。



・・・いや、これは寧ろ好都合。なぜなら・・・



「うおおぉぉぉお!」




ドゴォッ!




・・・丁度カウンターの振り回しが剣の腹に当たる距離になったからな。



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