表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/12

第一章オープニング

毎回、あとがきにキャラ設定、用語解説、魔物解説のいずれかを挿入します。

「これが新しくこの部隊に所属する新人の資料だ」

「どうも。どれどれ・・・おおう、あいつも来るのか・・・」

「君の妹さんだったか?その子のことだが、アメリカで色々と手続きがある為少々着任に時間がかかるみたいだ。具体的な日時までは分からないが・・・」

「後で本人に確認しとくぜ。ということは今度来るのは・・・この國木田(くにきた) 真由(まゆ)狩谷(かりや) ユーリ・・・でいいんだな」

「ああ。その二人は明日正午頃に到着予定だ」

「フェンシング国体優勝者と元スペツナズの息子・・・また濃い面子が入るんだな・・・」

「君が言えることじゃないだろう?」

「・・・違いねぇな。了解。それじゃ、着任して色々手続きを済ませ次第、教育でいいな」

「頼むよ。本当は秋斗君達にも手伝ってほしかったが・・・」

「あいつらはあいつらで忙しいからなぁ・・・ま、なんとかなるさ。俺にとってもいい経験だ」

「そうかもな・・・それじゃ、よろしく頼むよ。当夜君」

「任しときな、船長」





ある者はこう述べた。


「あれらは、我々人類という敵に抗う為に考え抜かれた生き物達の進化の果てだ」


と。


別のある者はこう述べた。


「あれらは、地球を侵略するために生み出された異形の者だ」


と。


また別のある者はこう述べた。


「あれらは、ある意味で地球を我がものにしようとしていた愚かな人類が生み出した産物だ」


と。


それらは一括りに魔物としてまとめられた。

数年前まではごく一部の個体のみ干渉し、被害を出していたが、今となってはほぼ全ての個体があちこちで被害を出している。


人が殺されるなんて、もはや当たり前のことになってしまった。


当然、人間だってただただ逃げ惑うだけじゃない。


魔物の被害を受けないような安全な場所を作り、また魔物に抗う戦士を生み出した。・・・それが、俺ら魔狩(まがり)だ。


2年前・・・俺らがまだ学生だった頃は色々とシステムに不備があり、不安定な所もあったが、今となってはある程度システムが整い、現在でも魔物に抗うことができる。


魔狩はアメリカの旧国際連合本部を大元とし、世界各地に大規模に活動しているが、個々では自由にメンバーを構成し、組織し、活動している。それでその組織同士で救援を送ったり合同活動したりするわけだ。


んでもって、俺・・・ああ、そういや名乗ってなかったな。俺は井鷹(いだか) 当夜(とうや)。魔狩のキャリアは4年とちょっとだ。俺が所属しているのは一隻の大型空挺を拠点に、基本日本付近で活動している組織、「アガスティーア」だ。紋章は心臓が強調された龍。


アガスティーアとはインドの言葉でカノープス・・・位置関係状、日本からはほぼ見えないがシリウスの次によく見える一等星のことだ。中国の伝記から南極老人星とも呼ばれている。竜骨座を形成している星の一つであることから、「不老の龍を支える核」という意味で組織の名前として名付けられたそうだ。


そんなアガスティーアに新しいメンバーが加わる。はてさて・・・どんな物語を作り出すのかね。


ま、楽しみにしますか。







ユーリside


「・・・ふぅぅぅ・・・」


着任する部隊が拠点とする空挺に向かう便の中で俺・・・狩谷ユーリは深呼吸をした。


これからは俺も魔狩になる・・・それはつまり基本、死と隣り合わせになるということだ。


親父から軍人だった頃の話をよく聞いたから、それがどういうものなのか、言葉では分かっているつもりでいる。だが実際肌で感じるとどうなのか・・・検討もつかない。


それ故に、多少なれど、不安があるのだ。しかしうだうだ考えていても魔狩になることには変わりない。だから深呼吸で落ち着かせることにした。


そういえば、話によればあと2人同期がいるらしい。そのうち一人は都合で暫く此方に来れないみたいだが・・・あと一人はどんな人なのだろう。同じ便に乗っている筈だが・・・



「あら?ひょっとして同級生かしら?」

「・・・ん?」


そう考えていたら一人の女性に声をかけられた。・・・成る程、口ぶりからして彼女が同期か。


「そうだ。俺は狩谷ユーリ。君の名は?」

「真由よ。國木田真由。名前位は聞いたことない?」

「國木田真由・・・ああ、去年のフェンシング国体の優勝者か。これはまた随分と大物が同期になったな」

「其れ程でもないわよ。それにしてもユーリ、て珍しい名前ね」

「そうか?親父の話ではロシアでは一般的な男性の名前らしいが」

「あ、そうなの。ひょっとしてハーフ?」

「ああ。ロシア人と日本人のな」


それからたわいもない会話をしているうちに、アナウンスが鳴った。どうやらもうすぐ到着らしい。


「では國木田「真由でいいわよ。同級生なんだし」・・・では真由、また後で会おう」


「ええ、また後で、ユーリ」


そう言って彼女は席に戻った。


窓を見ると大きな空挺が目に飛び込んできた。あれがアガスティーアの拠点か・・・


「・・・とりあえず、早々に殉職だけは勘弁だな」


そう独り言をこぼして到着を待った。


狩谷ユーリ


男 18歳 誕生日 2月14日 A型


好きなもの 枝豆 コーラ

嫌いなもの 辛いもの(特にキムチ類)


元スペツナズの父親を持つハーフ。父親に体を鍛えてもらっているので基礎体力は高く、ある程度なら銃やナイフも扱える。


外見、性格共に父親似で灰色の髪と青い瞳が特徴。冷静な性格だが、父親と違い実戦経験はまだないので、突然のことに少々弱い。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ