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第8話:不慮の「システムダウン」と、甘いメンテナンス

書き】

激闘の果て、最強の武器の移住者アカツキが退場。 しかし、勝利の代償は大きく、ミナトは極度の疲労でダウンしてしまいます。

一方、帝国側では「方針転換」の会議が……?

病室で目覚めたミナトを待っていたのは!?


 大勝利の歓喜が響く国道。だが、その中心にいた英雄・ミナトの意識は、ぷつりと糸が切れるように途絶えた。

使い慣れない「龍神の加護」をフル出力で叩き込んだ代償。それは、生身の人間の肉体にはあまりに重すぎる、全システム強制シャットダウンだった。


 一方、敗走した帝国軍が戻った「剣戟帝国ブレイド・ガルド」の会議室。そこには冷ややかな空気が流れていた。

剣戟帝国ブレイド・ガルド出身の伝説の勇者にも劣らない、現在最強と謳われた移住者、アカツキの「死亡」が確認されたからだ。


「……アカツキが、たかが一度の敗北で命を落としただと?」

「魔剣は何ともなかったが本人の肉体が耐えきれなかったようです。高スペックな武器に、中身が追いついていなかった……」


 将軍たちの報告に、帝国の重鎮たちは沈黙した。

龍神の加護を持つ移住者――その未知の戦力を正面から敵に回し続けるのは、国家経営の観点から見て「悪手」でしかない。


「……方針を変更する。アド・ヴァルムを武力で『支配』するのは一時中止だ」

「では、どうなさるので?」

「『同盟』の提案だ。攻め落とすのが無理なら、業務提携……いや、事実上の傘下へ引き込むための懐柔策を講じる。すぐに親書の準備を。使者を送れ」


 帝国は、牙を隠して「笑顔の外交官」を送り出すことを決定した。


 数日後。アド・ヴァルム城、最も日当たりの良い客室。

ミナトがゆっくりと目を開けると、視界に飛び込んできたのは、心配そうに自分を覗き込む絶世の美女――リリアーヌの顔だった。


「……あ、リリアーヌ様……?」

「ミナト様! お目覚めになられたのですね!」


 飛び起きようとするが、全身が鉛のように重い。


『無理しないで。ミナトさんの肉体は今、回復中よ。あと三日は寝てなさい』


頭の上のボーが、珍しく優しい(?)声で忠告する。


「ミナト様、動いてはなりませぬ。……はい、お粥ですわ。あーん、してください」

「えっ……いや、自分で食べられ……」

「ダメです。あなたはこの国を、そしてわたくしを救ってくださったのです。今は、わたくしに甘えてくださいまし」


 頬を赤らめ、スプーンを差し出す王女。

29年間、女子に「あーん」などされた経験など皆無のミナトは、心拍数が異常な数値を叩き出すのを感じた。


(……待て待て、これは罠か? それとも『ご褒美』ってやつか?)

「……あ、あーん」


 お粥は、これまでの人生で食べたどんな高級料理よりもおいしく感じた。

リリアーヌが献身的に汗を拭き、枕の位置を整えてくれる。その距離の近さに、ミナトは時折鼻血を出しながら幸せをかみしめていた。


「……ミナト殿、ゆっくり休むが良い」


部屋を覗きに来た国王も、満足げに頷いて去っていく。

金貨10枚どころではない、「英雄としてのVIP待遇」と「王女直々の看護」。


「……あぁ。ブラック企業を辞めて、異世界に来て……本当によかった……」


 ミナトは初めて、この世界への「完全移住」を本気で考え始めていた。


第8話をお読みいただきありがとうございました!

ついにアカツキが死亡し、帝国との戦争は一時休戦へ。 そして、ミナトとリリアーヌの距離が急接近!

ミナト「これが、いわゆる『ご褒美イベント』か……。龍神お姉さん、ありがとう!」

次回、第9話。 帝国からの「和平(?)の使者」が到着!

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※AIとの共同執筆作品となります。


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