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第46話:鋼鉄の街、浮遊する盾

補給のために立ち寄らざるを得ない、軍事国家『ヴァイス・ゼノビア』。

浮遊する盾を操る異様な兵団と、不落を体現する移住者バスティオン。

警戒心剥き出しの鋼鉄の街で、ミナトたちは無事に航海を再開できるのか!?


バッカニア・ドミニオンの喧騒を離れたドラグーン・リリア号は、補給のために進路を北東へと変えた。目指すのは、高い城壁に囲まれた軍事国家『ヴァイス・ゼノビア』の首都、城塞都市フォート・ヘイヴンである。


「……ミナト、あそこに行かなきゃダメかな。僕の魔導演算が『歓迎されない』って叫んでるんだけど」


 レンがモニターを指差すと、水平線から巨大な鉄の絶壁が姿を現した。街全体が重厚な魔導装甲板で覆われ、あらゆる侵入を拒む巨神の如き威容。


「極東までの航路は長い。あそこで燃料と食料を積まないと、この先いつ補給できるかわからないぞ。……慎重に行こう」


ドラグーン・リリア号が港へ近づくと、城壁に設置された無数の砲門が一斉にこちらを向いた。白銀の魔導戦艦という「戦力」での入港は、この国にとって明白な脅威と映ったようだ。

上陸早々、港の広場を埋め尽くしたのは、ヴァイス・ゼノビアの歩兵団だった。

 彼らは驚くほど軽装だった。重厚な鎧は一切身につけず、手には鋭い剣や斧を握っている。だが、その体の前後左右には、意思を持つかのように青白く光る『浮遊盾フローティング・シールド』が滞空し、鉄壁の防御陣を敷いていた。


「……魔導戦艦で現れるとはな。戦争を仕掛けに来たのかと思ったぞ」


 隊長らしき兵士が、浮遊盾越しに鋭い視線を投げかける。


「すまない、他意はないんだ。この海域は魔獣が多くてね、普通の船じゃここまで来れなかったんだよ。俺たちはアド・ヴァルム同盟の使節団だ。交易と補給の許可を頼みたい」

「アド・ヴァルム……最近話題の連中か。待っていろ、上の許可を取る」


 しばらくの緊張状態の後、隊長が通信機を収めた。


「……許可が出た。上陸と物資の補給を認める。ただし、街で騒ぎを起こせば即座にこの『盾』が貴様らを粉砕すると思え」


ミナト、レン、岩山丸、影隼の四人は、国王の待つ城の中枢へと案内された。他の乗組員たちは、厳重な監視の下、物資を求めて活気ある――しかしどこか冷淡な鋼鉄の街へと繰り出していく。

謁見の間に待っていたのは、質素な軍服に身を包んだ国王と、その傍らに立つ一人の男だった。


「ようこそ、開拓者諸君。私がこの国の守護者、『盾の神』の移住者、バスティオンだ」


男は巨木のような体躯を持ち、全身に無数の傷跡を刻んでいた。彼が立っているだけで、部屋全体の空気が密度を増し、物理的な圧迫感を生じさせる。彼の周囲には、兵士たちのものとは比較にならないほど巨大で重厚な四枚の『神盾』が、主の静かな呼吸に合わせてゆっくりと回転していた。


「話は聞いている。大陸西側をまとめ上げた手腕、見事なものだ。……ヴァイス・ゼノビアは力を尊ぶが、無益な殺生は好まない。補給が終わるまで、ゆっくり休むがいい」


バスティオンの言葉は穏やかだったが、その瞳はミナトたちの実力を冷徹に見定めていた。


「……ただし。我が国の『不落の誇り』を汚すような真似だけは、避けてもらいたいものだな」


ミナトは微笑を返しながらも、この「完璧な守り」の中に潜む、わずかな歪みを本能的に察知していた。


第46話をお読みいただきありがとうございました!

海賊国家とは正反対の、統制された軍事国家。鎧を着ない代わりに「浮遊する盾」を操るスタイル、格好良いですね。

そして盾の神の移住者、バスティオン。

応援ありがとうございます!次回、お楽しみに!

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※AIとの共同執筆作品となります。


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