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第34話:魔法の目覚めと、帝国の侵撃

法の神カミシロが逝き、自由を取り戻したカイン。 だが、その隙を突いて北の皇帝ギルベルトが牙を剥く! 一方で、北の大地を突き進むのは復活の巨漢・岩山丸。帝都メトロポリス・ゼロへと向かう「山」の進撃は誰にも止められない。 そして、ついに目覚めた「魔法の神」レン。反撃の舞台は整った!


 聖法都レガリアを揺らす歓喜の咆哮は、同時に「法の重石」を失った東方大陸が混沌へと突き落とされた合図でもあった。カミシロという絶対的な管理者を失った六国同盟のシステムは、暴走する回路のように火花を散らし、各地でパニックが起き始めていた。

 その熱狂と混乱の渦中、カインは静かに刀を納めた。


「カミシロ……お前はやりすぎた。法は必要だが、自由が全くない生活に人々は嫌気がさした」


かつては同じ移住者として並び立つこともあった男への、それがカインなりの手向けだった。


「死んだか……」


影の中から現れた影隼えいしゅんが、北の空を見る。カミシロが維持していた広域索敵網が消滅したことで、隠蔽されていた「巨大な影」が姿を現していた。

雲を切り裂いて現れたのは、巨大な魔導旗艦を先頭に空を覆い尽くさんばかりの北辰大帝国の空中艦隊。

皇帝ギルベルト。彼はカミシロの死を予想し、東方を武力による併合の絶好の「機会」と捉え、予め空中艦隊を発進させていたのだ。


 聖法都レガリアを揺らす歓喜の咆哮は、同時に「法の重石」を失った東方大陸が混沌へと突き落とされた合図でもあった。カミシロという絶対的な管理者を失った六国同盟のシステムは、暴走する回路のように火花を散らし、各地でパニックが起き始めていた。

 その熱狂と混乱の渦中、玉座の間で影隼えいしゅんは、真っ二つになったカミシロの死体を見下ろしていた。そこへ、高台から凄まじい速度で駆けつけたカインが姿を現す。


「影隼、無事か」

「……ああ。カイン見事な一撃だった。法の神の理不尽な守りを、物理の不条理で叩き斬るとはな」


 一方、占領下のルヴィア。中央塔の最上階。

ミナトは、カミシロの死と同時にレンを拘束していた「法の檻」が霧散する瞬間を、鋭い眼光で見守っていた。


「……ホロ、レンを呼び戻すぞ!」

「キュピィィィ!!」


ミナトの肩で、幻龍ホロの瞳が万華鏡のように激しく回転する。ホロが放つ極彩色の燐光が、休眠中のレンを包む結晶体へと流れ込んでいく。


 パキィィィィィィン……!


 半年間、誰の干渉も受け付けなかった幾何学的な結晶が、内側から溢れ出す膨大な魔力によって粉々に砕け散った。

宙に浮いたまま、薄紫色の髪をなびかせ、魔法の神の移住者・レンがゆっくりと、しかし力強くその目を見開いた。


「……ふぁ。……おはよう、ミナト」

「寝過ぎだぞ、レン。おかげで勢力図がかわっちまった」


 レンはふわりと着地すると、浮遊する魔導書を手に取り、眼鏡を指先でクイと押し上げた。その瞳には、一瞬にしてルヴィア全域、そして大陸全土の戦況を読み解く「魔法の神」としての叡智が戻っていた。


「なるほどね。カミシロが退場して、ギルベルトが強引な武力侵攻を狙ってるわけだ。……面白い。僕を半年も寝かせておいた魔力……ギルベルトの首で払ってもらおうかな」


 レンが指を鳴らした瞬間、ルヴィア全体に張り巡らされていた防衛術式が再起動し、上空を覆っていたギルベルトの先遣隊を鮮やかな紫電が焼き払った。


「カイン、影隼! 東の四国アイアンたちに連絡を。業務委託はここまでだ。これからはアド・ヴァルム連合の『中核』として、ギルベルトの独裁に引導を渡す!」


 ミナトの宣言と共に、眠れる知将が戦線に復帰した。

三極の均衡は完全に崩れ去った。残るはCEOの暴君ギルベルトと、龍神の移住者ミナト率いる連合軍の最終決戦のみ。

一方、その頃、北の大地。

ギルベルトが差し向けた「第4魔導大隊」は、もはや軍隊の体を成していなかった。


「どすこぉぉぉぉぉいッ!!」


 雪煙を上げ、文字通り「山」が動いていた。岩の神の移住者・岩山丸である。

魔導戦車が放つ主砲を、岩山丸は正面から胸板で受け止め、そのまま突っ張り一閃。数トンの鉄塊が、まるでおもちゃのように空中に跳ね飛ばされ、後続の部隊を押し潰す。


「馬鹿な……! 我が帝国の誇る魔導大隊が、たった一人の『移住者』に壊滅させられるだと!?」


旗艦のモニター越しに戦況を見ていたギルベルトは、初めてその冷静な表情を驚愕に歪めた。


「岩山丸……これほどまでとは……!」


 岩山丸は止まらない。襲い来る魔導大隊をゴミのように蹴散らしながら、一直線に北辰大帝国の帝都『メトロポリス・ゼロ』を目指していた。

メトロポリス・ゼロは、鋼鉄と歯車で塗り固められた巨大な工場都市だ。空は絶えず黒煙に覆われ、効率のみを追求した無機質な高層ビルが立ち並ぶ。その中心にある皇帝塔を目指し、岩山丸の力強い足音が大地を揺らし続けていた。


第34話をお読みいただきありがとうございました!

カインの言葉が重く響く一方、岩山丸の無双っぷりが最高に爽快ですね。 ギルベルトもようやく相手の真の恐ろしさに気づいたようです。

そしてレンの復活! ミナトとの掛け合いも健在です。

次回、お楽しみに!

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※AIとの共同執筆作品となります。


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