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第25話:龍の威圧と、不穏な停戦

空を埋め尽くす龍の軍勢! ミナトの圧倒的なハッタリを前に、移住者たちは停戦を受け入れる。しかし、影隼が明かしたのは、大陸全土を揺るがす新勢力の台頭だった。

 空を覆い尽くした数百頭の龍が放つ威圧感に、さしもの「移住者」たちも息を呑んだ。

「……さすが龍神の権能だねミナト」


レンが眼鏡を押し上げ、解析を諦めたように呟く。

 ミナトは最大級の紅龍の頭上に立ち、眼下の三人を――そして多数決で停戦に舵を切ったハヤトたちを見下ろした。


「さあ、続きをしようぜ。多数決の結果は『停戦』だったな? なら話は早い」


 マリアが忌々しげに空を睨みつける。


「……龍の大群を連れてきて、停戦を『強要』するつもりですか? ……」

「『交渉術』って言うんだ。争っている場合じゃない、東と北で大きな動きがある。我々を滅ぼす気だ」


 ミナトの言葉に、マリアは沈黙した。

ここで激突すれば、どちらが勝つにせよ「移住者」たちの目的である領土支配は叶わない。焦土しか残らないからだ。


「いいだろう……。停戦だ。ただし、この国道4号線より先への進軍は認めない」


ゴクウが鉄柱を肩に担ぎ直し、退屈そうに背を向けた。


「龍を操る奴と戦うのは、万全の状態になってからの方が面白そうだしな」


 場に流れる殺気が、わずかに弛緩する。

だが、影隼えいしゅんだけは、霧の中からミナトを凝視していた。

 マリアが忌々しげに空を睨みつけるが、影隼がその制止を促すように前に出た。


「……マリア、ゴクウ。我々が停戦に一票投じたのは、この龍が理由ではない。……情勢が変わったのだ」

「情勢だと?」


ゴクウが不機嫌そうに問い返す。


「東の六つの小国が突如として同盟を結んだ。その戦力は、今や帝国を凌駕しつつある。さらに北方も異常だ。北の三ヶ国を陥落させた謎の国家が、帝国の周辺諸国をすべて飲み込もうと牙を剥いている」


 影隼の言葉に、場に緊張が走った。ハヤトもまた、神妙な顔で頷く。


「ああ、俺も北の情報を掴んでいる。……俺たちが小競り合いをしている間に、盤面そのものを食い荒らそうとする『勢力』が現れたんだよ」


 共通の敵の出現。それこそが、合理主義者の影隼や、強者との戦いを望むハヤトが停戦を選んだ真の理由だった。


「……いいだろう。目障りな第三者がいるなら、掃除が先だ」


ゴクウが鉄柱を担ぎ直し、マリアも渋々と指を下ろした。移住者たちが霧の向こうへと去り静寂が戻る。


「……ふぅ。カイン、生きてるか?」


ミナトが龍から飛び降り、ボロボロのカインに駆け寄る。


「ええ、なんとか。……しかしミナト、あの龍たちは一体? これほどの軍勢がいれば、北方など恐るるに足りないのでは?」

「ああ、これ? ……この1匹以外は『幻影』なんだよ。」


 ミナトがニヤリと笑うと、空の龍たちが霧のように消えていく。冷や汗を拭うミナトの手は、まだ小さく震えていた。


「……お前がいなきゃあのハッタリも成功しなかったな、ホロ」


ミナトの肩で、半透明の小さな龍が「キュピッ」と得意げに胸を張る。クリスタルのように透き通った鱗は周囲の景色に合わせてカメレオンのように色を変えることができる。

この小さな幻龍の力があれば、敵陣営に「偽の援軍」を見せたり、逆に自軍の姿を「透明化」させて隠蔽することも可能だ。


「すごいな……だが、影隼の話が本当なら、休んでる暇はなさそうだ」


第25話をお読みいただきありがとうございました!

ミナトは「元広告マン」のスキル(映像演出)で神々を騙し抜きました! しかし、東の六国同盟と、北を飲み込む謎の国……。 移住者をも超える新たな脅威に対し、ミナトとカインはどう動くのか?

次回、お楽しみに!

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※AIとの共同執筆作品となります。


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