第24話:神々の多数決と、龍の帰還
カイン孤立! 絶体絶命の交渉は決裂かと思われたが、意外な「旧敵」たちの乱入により、事態は「神々の多数決」という奇妙な局面へ。そして、沈黙を破って現れたミナトが引き連れていたのは――。
叩きつけるような雨の中、国道4号線の終着点に立っていたのは、カインただ一人だった。
「……ミナトは、どうした? 逃げ出したのか、あの臆病者は」
ゴクウが鉄柱を担ぎ直し、鼻で笑う。マリアと影隼もまた、一人で立ち尽くすカインを冷酷な眼差しで見つめていた。
「ミナト殿は……ここにはいない」
カインは聖剣を握り、必死に言葉を絞り出す。
「貴殿らに提案がある。一時的な停戦を。これまで奪った領土も返還しよう。これ以上の無益な殺生は避けるべきだ」
だが、三人の返答は冷酷だった。
「返還? 私たちが力で奪い直せば済む話です。条件になっていませんね」
マリアが指先を向ける。絶望がカインを包み込み、彼が死を覚悟して剣を構え直したその時――。
「よう。……まだやってんのか」
聞き覚えのある声。かつて戦った馬の移住者・ハヤトが、悠然と歩み寄ってきた。
「ハヤト、なぜ貴様がここに!」
「いやさ、龍神の移住者との戦いが予想以上に楽しくてな。あんなに熱い奴を、こんな湿っぽい場所で殺すのは勿体ねぇ。俺は停戦でもいいぜ」
「何を勝手な……!」
マリアが憤慨した瞬間、今度は背後の空間が歪み、一人の男が現れた。
「……ハヤトの言う通りだよ。計算外のイレギュラーは、じっくり解析した方が面白い」
それは、カインが倒したはずの魔法の神の移住者・レンだった。
「貴様、生きていたのか……!」
「あれは分身だよ。……さて、意見が割れたね。こうなったら僕たちらしく『多数決』で決めようじゃないか」
レンの提案に、場が凍りつく。
戦況を静観していた影の神の移住者・影隼が、不気味に口を開いた。
「……各地に送った私の影が、面白い情報を持ち帰った。……私は『停戦』に一票投じよう」
「影隼、貴様まで!?」
マリアとゴクウが驚愕に目を見開く。3対2。多数決により、停戦の流れが決定づけられたその時――。
天を割るような咆哮が、暗雲を吹き飛ばした。
「――待たせたな、カイン! 援軍を連れてきたぞ!」
国道4号線の彼方から、凄まじい速度で接近する影。
先頭を駆けるミナトの背後には、空を埋め尽くさんばかりの「龍の大群」が、紅蓮の炎を吐き散らしながら飛来していた。
逃げたと思われていたミナトは文字通り「龍の軍勢」を率いて戻ってきたのだ。
圧倒的な威圧感。ミナトが龍の頭上に立ち、三人の移住者を見下ろして不敵に笑う。
第24話をお読みいただきありがとうございました!
ハヤトとレンの再登場、そしてミナトのド派手な「龍の軍勢」による帰還! ボロボロだったはずのミナトが、どこからこれほどの戦力を連れてきたのか?
次回、お楽しみに!
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※AIとの共同執筆作品となります。




