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第18話:聖魔のティータイムと、最強の「業務提携」

急いで王都へ戻ったミナトを待っていたのは、殺し合いではなく……ティータイム!? 帝国の新星、カイン。彼が放つのは、アカツキとは正反対の「圧倒的な善意」。

「私は世界を最適化したいだけです」

 国道1号線を、馬が悲鳴を上げるほどの速度で駆け抜けたミナト。

王都アド・ヴァルムの王宮へ到着するなり、彼は砂埃にまみれた姿で応接室の扉を蹴破らんばかりの勢いで開けた。


「陛下! シリウス様! 無事ですか!?」


 叫びながら踏み込んだミナトの視界に飛び込んできたのは、予想に反して、この上なく穏やかで「清潔感あふれる」光景だった。

 豪華なソファにゆったりと腰掛け、優雅にカップを傾ける一人の青年。

白銀の髪は一房の乱れもなく、その肌は透き通るように白い。身に纏うのは、洗練された漆黒と白の正装だ。


「あなたがミナトさんですね? お噂はかねがね」


 青年――カインが立ち上がり、完璧な角度で会釈をした。

その所作には、前任のアカツキのような粗野な殺気は微塵もない。むしろ、「非の打ち所がない好青年」が、近所へ挨拶に訪れたような、圧倒的な誠実さが漂っていた。


「ミナト殿、戻ったか。……いや、カイン殿は実にお話がわかる方でな。我が国のハニーアップルを、いたく気に入ってくださっているのだ」


 国王ヴァルム三世が、これまでにないほどリラックスした様子で笑う。シリウス王子までもが、すっかり毒気を抜かれた顔で頷いた。


『ミナト、落ち着いて。……やっぱり「敵対心」は一切検出されないわ。それどころか、彼は心底この状況を楽しんでいる……純粋な「善意」そのものよ』


 脳内でのボーの報告を聞き、ミナトは少しだけ肩の力を抜いた。


(……敵意がない? 帝国が、あのアカツキを倒された帝国が、こんな「いい人」を挨拶のためだけに送ったのか?)


「……カイン殿。単刀直入に聞く。……本当の『目的』は何だ?」


 ミナトの言葉に、リリアーヌが隣でハラハラと顔を曇らせる。だが、カインは困ったような、しかし魅力的な微笑みを浮かべた。


「……ミナトさん。まず一つ、誤解を解いておきたい。私は争いのない世界にしたいだけなんです」

「……何?」

「私は何のために転生させられたかわからない……だからこそ、私はこの不毛な『戦争』を終わらせたい。……ただ、それだけなんです」


 その言葉には、嘘偽りのない純粋な祈りが込められていた。ミナトは絶句した。日本を捨ててきた自分とは違い、彼は「転生者」の悲しみと、平和への強い渇望を抱いているのだ。


「提案があります、ミナトさん。帝国とアド・ヴァルムが真に手を組みませんか? 私の『武力』と、あなたの『加護』があれば、この大陸から争いを一掃できる。……誰もが笑って暮らせる世界を作れるはずです」


 カインの瞳は、驚くほど澄んでいた。

それは、「最も効率的な平和」を追求する、あまりに真っ直ぐな意志。


「……なるほど。前任者のアカツキとは違うわけですね」


 ミナトは腕を組み、深く考え込んだ。

カインの目は本気だ。彼もまた、この理不尽な世界を「リブランディング」したいと願う一人の移住者なのだ。


「……分かりました。あんたの提案、乗りましょう」

「ミナト様!? よろしいのですか?」


 驚くリリアーヌに、ミナトは不敵に笑って見せた。


「ええ。カイン殿のような『有能なパートナー』を敵に回すのは損ですからね。……それに、あんたの言う通り、神様の手の平の上で踊らされるのは、俺も性分じゃないんで」


 ミナトは右手を差し出した。カインはその手を、力強く、そして温かく握り返した。


「ありがとうございます、ミナトさん。……さあ、始めましょうか。私たちが主役の、最高の平和作りを」


 29歳、元広告マン。

最強の剣士という「最高の相棒」を得て、かつてない快進撃を開始した。


第18話をお読みいただきありがとうございました!

カインのキャラ、いかがでしたか? 敵意がないからこそ逆に怖い。 ミナトとは別の意味で、完璧すぎる「成功者」としてのカインが登場しました。

次回、第19話。 お楽しみに!

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※AIとの共同執筆作品となります。

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