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fetishism〜臭〜  作者: 百合香


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第九話 靴下の臭い

 しばらくして、端っこに座っていたタラコ唇の短髪の魔女が靴下を脱ぎだした、それが合図のように、一斉に靴下を脱ぎ始めた。カラフルな靴下達がシートの上に散乱した。その靴下達は、私の知ってるキャラクターも柄もあれば、私の知らないキャラクターもあるみたいだ女の子達の会話が止まりいよいよまた、始まるみたいだ、よくよく考えたらこれは一種の虐めかもしれない。

 

 「今日は難易度が高いわよ、いい?外したら罰ゲームだからね」


、靴の中でこすられた靴下はどれもつま先が黒く少し臭そうだった、もしかして男の子はこの靴下の匂いも嗅ぐんではないだろうか?そう考えたら、男の子が可哀想に見えてきた。1人の魔女が自分の靴下を持って男の子の前に来た。靴下を男の子の鼻に当てた。


 「誰の何の匂いでしょか?」

 「柳原さんの靴下です。」


 歓声が上がったどうやら正解みたいだった、


「吉川さんの靴下です。」「相原さんの靴下です。」「木下さんの靴下です」「望月さんの靴下です。」「斎藤さんの靴下です。」「愛川さんの靴下です。」


 男の子の鼻はどうなってるんだろう、いよいよ分からなくなってきた。もしかして学校でこっそり魔女達の靴の匂いを嗅ぎ、日頃から鍛えてるんだろうか?それとも本当に人間ではない何かで、魔女達のストレスを吸い込むゴミ箱なんだろうか?それだけで男の子は私より生きてる価値があると思ってしまう。

 そして、この儀式にも似たこのゲームはクリアがない、男の子が外さない限り終わらない、なのでだんだんと魔女達の意地悪が始まる、靴下にお菓子をつけたり、ジュースを染み込ませたり、匂いのごまかしを始めた。


 「誰の何の匂いでしょうか?」

 「金下さんの靴下です。」


 残念でしたと、この神社が揺れるほどの声が響いた、その揺れに私もグラリと身体揺れたような気がした。またあの罰ゲームが始まる、魔女の1人が紙コップを取り出して、唾液をドロリと入れた、私にはその唾液が今日は毒に見えた、次々と魔女たちは自分な中で生まれた毒を吐き出していった、その粘液は透明なはずなのに、黒く見えたり、紫色に見えたり、赤い色に見えたり、人間が吐き出したものと思えないような色をしていた。最後の毒が吐き出され、毒が男の子に回ってきた。男の子はその毒をなんの躊躇もなく、一気に飲み干した。

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