第七話 私の匂いはどんな匂い?
私は独房みたいな四畳の部屋の勉強机で、今日見た光景を思い出していた。おかげで勉強が進まない、あの儀式みたいな、ゲームみたいなものは何だったのか?あの男の子はなんで、女の子達のそれぞれの匂いが分かったのか?
試しに私は自分の消しゴムの匂いを嗅いでみた、ゴムの匂いがした、ここに独自の匂いなんて発生してるのか、次に鞄から国語の教科書を取り出した、また匂いを嗅いでみる、インクの匂いが鼻につく、急に学校を思い出して気分が悪くなってきた、私はどんな匂い何だろうか、酸っぱい匂いなのか、それとも辛い匂いなのか、苦い匂いなのか、出来れば今日神社の公園にいた、あの男の子に嗅がせてみたい。
女の子たちの無味無臭の唾液を思い出した、あの紙コップからは私はどこか、臭い味と匂いを想像していた、そして期待をしていた、私のクラスメイトの女の子達と変わらない話し方をし、愚痴や悪口を言ってるようなあの口、臭いはず、苦いはず、だが結果は何も匂いはしないし、味も何もしなかった、じゃー私はどうだろうか、学校では友達もいなく、成績も悪い、モテない無口な私はどんな匂いなのか、私こそが臭いんだろうか?
私は、急いで独房の部屋を抜け出して、お風呂場の脱衣所まで来た、そこにはドラム型の最新の洗濯機がある、父がここに引っ越してきた時に、奮発して買ったものだ、備え付けられている棚の上にある籠の中に今日洗濯をする予定の衣服がある、その中から、私の洋服やスカートやズボンを出した。
一つ一つ、匂いを嗅いでいく、なんか変態じみた行為に見えるが、これは私の私物、自分の匂いを嗅いでいるだけだ、私の匂いは少し汗の匂いがして、甘酸っぱい匂いがした、私は汗っかきなので、もしかしたら、他人が嗅いだら臭いと思うかもしれない、今度は、私の衣類の下にあった中学一年生の弟のブリーフの匂いを嗅いでみた、今度は思春期男子特有の少し生っぽい匂いがした、なぜか私は人の匂いに興味がわいてきて、今度は母親の派手なひらひらがついてる、パンティーと呼ばれる下着の匂いを嗅いでみた、香水の臭い匂いがして参考にならなかった、次に父親のボクサーパンツの匂いを嗅いでみた、弟の若い青臭い生と違い、もっと海に近い何かの生物の匂いがした。
この家族達の匂いを覚えることはたやすく感じるが、あの男の子は、これ以上の女の子たちの人数の匂いを嗅ぎ分け当てて見せた、それも私物までだ、どんな仕組みなのか本当に分からないが、私もその機能が、、、、
後ろに視線を感じ振り返ると、弟が立っていた、これからお風呂だろうか?その目は、何か恐ろしい物を見たという目をしていて、私があの儀式を見た時の目に見えた。




