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fetishism〜臭〜  作者: 百合香


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第四話 魔女たちの私物の匂い

 上杉君、良い間違えたら罰ゲームだからね?」

 その声はさっきまで話していた、小学生の女の子の甲高い声からかけ離れ、とても低く、地の底から湧き上がるマグマのような声だった、私は何が起きるのかと目が離せずにいた、そして私のお腹の下腹部辺りがジンジンと疼いてる気がする。


 一人の魔女が、自分の筆箱から消しゴムを出した。その消しゴムを、目を塞がれている男の子の鼻に近づけた、男の子の隣にいる、魔女が、男の子の耳の中に声を入れた。

 「誰の何の匂いでしょうか?」

 こちらにも低く聞こえてきたが、確かに魔女はそう言った、男の子が答える。

 「花野さんの消しゴムの匂いです」

 魔女達の歓声が上がった。正解、正解と盛り上がっている。次にまた、別の魔女が今度は、国語の教科書を持ち、男の子の鼻に近づけた、またマグマみたいな声をしている魔女が男の子の耳の中に声を入れる。


 「誰の何の匂いでしょうか?」

 どうやらこの儀式の司会者らしい、今度は、男の子は少し考えて、答えた。

 「笹野さんの教科書の匂いです」

 今度も正解、正解と盛り上がりを見せた。私はその光景がどこか現実ではない、どこかの世界の光景に見えた、その世界は四角いテレビの世界なのか、それとも地球の外にある宇宙の世界なのか分からないが、彼らの儀式はこの世の物ではない何かだ。


 そしてその後も、男の子は次々と正解を出していた、

 「西野さんのボールペンです。」「神崎さんのシャープペンです。」「吉村さんのノートです。「丘街さんのピン止めです。」「星野さんのランドセルです。」「金井さんのキーホルダーのくまちゃんです」

 そして今度は、ある魔女が自分の髪の毛からヘアピンを外し、さらさらとした市松人形みたいな、髪の毛にブラシを二、三、回入れ、とかし、男の子の鼻に持っていった、そのブラシには艶やかな髪の毛が一本挟まっていた。


 「誰の何の匂いでしょうか?」

  男の子の隣にいる魔女は、息がかかるほどの位置で語りかけている、この男の子はその息の匂いすら当てられるかもしれない。

 「えっと、林さんの髪の毛の匂いです」

 一際大きく、ざんねーーんと、声が響く、魔女たちの口から一斉にホコリが出た感じがした。女の子たちの周りにゴミが溢れる、いやもともと愚痴や悪口でゴミは溢れていた。罰ゲーム、罰ゲームとキャッキャッと魔女達は騒ぐ、1人の魔女が紙コップを取り出し、口から少し滑りのある白く濁った唾液を出し、紙コップの中に出した。私はその後に起こるであろう出来事に少し想像がついて、家に置いてきたやりかけの勉強も忘れ、何かいけない物を見てるようでドキドキして見ていた。


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