第二話 神社の公園、女の子達と男の子
神社の裏にこっそり回ってみると、そこには少し広々とした空間が広がっていて、一つの公園になっていた。こんな所に公園があるなんて私は知らなかった。だがやっぱり地面は雑草が生えていて、どこからか転がってきた木の枝や、ゴミのビニール袋が落ちていた。端っこには気休めに設置された、ブランコや滑り台、鉄棒などがあるが、それも、古いのか錆びついていて、ブランコなんて動かしたらキーキー鳴きそうだ、ここの公園の管理もしてないのかもしれない。
そんな公園の端の長いベンチに小学生六年生くらいの女の子達が十人くらい見えた。ここの地域の小学生だろうか?最初は中学生が私服で溜まってるのかと思って怖くなったが、色とりどりのランドセルが置いてあるのが見えてホッとした。私は中学生が怖い、同じクラスの女子達を思い出すからだ。
私はしばらく彼女達を観察することにした。こんな何もない、神社の公園でどんな遊びをするのか、気になった、見える位置に座り、携帯を見るふりをしてチラチラと目配せをする。声も聞こえてきそうだ。
どうやら、彼女達は、小さな宴会を始めようとしていた。太って目の一重の子がポテトチップスの袋を開け、おかっぱにしたガリガリの子がオレンジジュースを開け紙コップに注ぎ、アイドルみたいな目のパッチリした整った顔の子がレジャーシートを敷き、大人びたスラっとしたモデルさんみたいな体系の子が、お弁当箱からフルーツを出し、私よりも乳房が豊かな発育の良い子が、みんなに虫よけスプレーを巻いていた。
気が付くと私の少し毛の生えたふくろはぎに蚊が止まっていた。私はパッパッと払った。
女の子達が各々準備をしてる中で、私は気が付いた。その中に男の子が一人だけいることに、その男の子は女の子と見間違えるほどに中性的な顔をしており、パッと見、男の子か女の子か分からなないほど美しい顔をしていた。だが声がしっかりと男の子なので気が付いた。
「みんなの靴、揃えておいたよ」
「偉い偉い、ちゃんと確認できたの?凄い凄い」
「あら、やればできるじゃない」
「えへへへへ」
会話が聞こえてきたが、まるで男の子はみんなの弟って感じだ、同学年なのだろうか?よくよく見ると、男の子は背がみんなより、低い気がする、もしかしてこの女の子達の誰かの弟なのかもしれない。私はこの時はそう思っていた。




