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95.追試まで65

 私達の前を歩くラブラブのしいちゃん&畑中くんを見ながら、私と鷹村くんはたわいもない世間話をしていました。すると突然、鷹村くんは私の顔を見つめて、

「眼鏡をかけていない、三つ編みじゃない小鳥も見たい。」

とボソリと言いました。

「え?鷹村くんは、セーラー服の眼鏡三つ編み女子が好きなんでしょ。」

「あ。それは。違わないけど、あ。ごめん」

「こちらこそごめん。鷹村くんの趣味とか性的嗜好とか何とかを責めてる訳ではないので。授業中じゃなければどんどん見てください。」

「・・・どんどん見てくださいって。」

「いや、私は人の楽しみとか、嗜好とかを私は否定しないって言いたかったの。」

「俺の趣味はAV鑑賞じゃないし。」

「そうなの?」

「そうなのって・・・。」

「じゃあ鷹村くんの趣味は何?」

「あー映画鑑賞とかゲームとか。」

「へぇー。意外とインドア。」

「小鳥の趣味ってなんだよ。」

「ん〜私もゲームかな。それと絵を描くことも。でも両方時間がなくてできてないのよ。ゲームはやり出したら止まらなくなっちゃって勉強に支障が出るから今は段ボールに封印してる。大学受験が終わるまでの我慢。それと絵も何だかんだて忙しくって描けてないし、描きたいものが今なくってさ。」

「へぇー。ゲームは大学受験終わったら一緒にしようぜ。俺も『ストロングアクションヒーローズ』好きで結構やり込んでるから小鳥と対戦したい。』

「うん。でもコノハちゃんは私が使うからね。」

「わかってるよ。・・・なあ、小鳥、絵、描きたいものが無いって言ってただろ。俺と甘い物食いに行くついでにさ、小鳥が描きたくなるような景色とか物とか一緒に探そうぜ。」

「え?」

「小鳥の時間がある時に一緒に色んなところ行こう。そしたら何か描きたいものが出来るかもしんねーじゃん。」

「ありがとう。そうだね。」

「じゃあ決まりな。約束したからな。」

「うん。」

「なあ、それとさ、俺、小鳥の描いた絵見たいんだけど。」

「えー、恥ずかしいからやだ。」

「いいじゃんか。あ、それと眼鏡を外したところも・・・。」

「何か見たい見たいって言われると恥ずかしいよ。それと私、眼鏡を外しても変わらないよ。」

「じゃあ、今俺に見せて。」

「あっ、じゃあ追試クリアしたらね。」

「えー。」

「と、いうことで、勉強頑張ってね。」



登場人物

小鳥遊マヤ→秀華学園、高校2年生(2年A組)。アメリカに住んでいたが両親を事故で亡くし、祖父母に引き取られ日本に戻ってきた。

鷹村龍→赤髪。鬼山高校の2年生。他校の不良たちと度々問題を起こしてきた問題児。

小鳥遊巌→マヤの祖父、たかなし医院の院長

小鳥遊富士子→マヤの祖母

森田先生→マヤ(2年A組)の担任

東口先生→秀華学園の生活指導の先生。担当教科は数学。

畑中昇太→秀華学園、(2年A組)

椎名歌→秀華学園、(2年A組)。あだ名はしいちゃん。

滝川 恋 (れん)→秀華学園、(2年A組)

林 頼人 (らいと)→秀華学園、(2年A組)

馬場正 (ただし)→秀華学園、テニス部、クラス委員(2年A組)

秋山淳子→秀華学園(2年A組)

木村正雄→秀華学園美術部部員(2年B組)

ひぐりん→鬼山高校の先生

菊田毅→金髪。鬼山高校(2年)

川村利明→茶髪。鬼山高校(2年)

小森健太→緑髪。鬼山高校(2年)

小川→鬼山高校

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