92.追試まで62
「ちょっと時間はかかっちゃうけど、こっちの方が確実に正解するね。私は鷹村くんに苦手な問題を10問出し、公式を使う方法で5問、使わない方法で5問解いてもらいました。
「公式を使わなかったら全問正解した。すげぇ。」
「すごくないよ。公式を使った方が早く解けるんだけど、上手に使いこなせるようになるにはもう少し時間がかかりそうだから。とりあえず追試はこのやり方で。(公式を使ったら5問中2問の正解。しかも公式を使わない方法と、同じくらい時間がかかっていた。)追試が終わったら公式を使う解き方を練習しよ。」
「おう。わかった。」
その後一通りプリントをおさらいして、
「ちょっと休憩しよう。飲み物も無くなったし。」
「賛成。」
私たちはドリンクバーに行きました。私がホットの紅茶を入れていると、
「次はホットか、ドリンクバーでホットの飲み物飲むの珍しくね?」
「うん。ちょっとエアコンが当たって寒くなっちゃって。」
「風邪ひいたらどうするんだよ。俺と席変わるか?」
「大丈夫。」
「小鳥鳥肌になってんじゃんか。」
と言って鷹村くんは私の腕に触れると
「冷た。マジで風邪ひくぞ。」
と言うと!コーラを注いで先に席に戻りました。
私が紅茶と砂糖とミルクを持って戻ると鷹村くんは空調を確認していました。私を今までいた席に座らせると、リュックからジャージの上を出しました。
「2、3回つかったけど。」
と言って鷹村くんはジャージの匂いを確認すると、
「大丈夫。」
と言って私にかけました。
「ありがとう。」
と言って袖を通すと、ぶかぶかです。
「寒くねーか?」
「うん。あったかい。」
と答えると鷹村くんは赤くなっています。
「さっ、古典始めよ。一旦数学片付けて。」
「はーい。」
鷹村くんは数学セットをリュックに入れて、古典を出しました。私は、鷹村くんが古典文法を理解しているか教科書の文章で確認することから始めました。
「この教科書に書いた①から⑩までの動詞の活用をノートに書いてね。」
「わかった。」
と言って鷹村くんはノートに解いていきます。・・・さっきより鷹村くん近くない?私が少し離れたら、鷹村くんもついてきます。・・・?何?私がまた少し離れたら、又ついてきます。
「鷹村くんどうしたの?ちょっと近いよ。」
「小鳥が寒くないように。くっついてた方があったかいだろ?」
「いやいや。勉強し辛いでしょ。」
登場人物
小鳥遊マヤ→秀華学園、高校2年生(2年A組)。アメリカに住んでいたが両親を事故で亡くし、祖父母に引き取られ日本に戻ってきた。
鷹村龍→赤髪。鬼山高校の2年生。他校の不良たちと度々問題を起こしてきた問題児。
小鳥遊巌→マヤの祖父、たかなし医院の院長
小鳥遊富士子→マヤの祖母
森田先生→マヤ(2年A組)の担任
東口先生→秀華学園の生活指導の先生
畑中昇太→秀華学園、(2年A組)
椎名歌→秀華学園、(2年A組)。あだ名はしいちゃん。
滝川 恋 (れん)→秀華学園、(2年A組)
林 頼人 (らいと)→秀華学園、(2年A組)
馬場正 (ただし)→秀華学園、テニス部、クラス委員(2年A組)
秋山淳子→秀華学園(2年A組)
木村正雄→秀華学園美術部部員(2年B組)
ひぐりん→鬼山高校の先生
菊田毅→金髪。鬼山高校(2年)
川村利明→茶髪。鬼山高校(2年)
小森健太→緑髪。鬼山高校(2年)
小川→鬼山高校




