91.追試まで61
私たちが勉強をしていると注文していたしたものが届きました。配膳をしながら男性の店員さんが
「先週も頑張っていたね。」
声をかけてくれました。そして、
「これ、クーポン。帰りに使って。」
と言って人数分のクーポンをくれました。私たちはお礼を言うと、ガッツポーズをしながら戻っていきました。
「みんなの頑張りが伝わってるんだね。ゆっくりいただきたいけど、時間がないから食べながら頑張ろう。」
と林くんが言うと、それぞれ授業が始まりました。
「私達は溶けちゃうから先にいただいてから勉強しよ。」
「そうだな。」
私はチョコレートパフェを、鷹村くんはバニラアイスがついたアップルパイを食べます。
「美味しい。やっぱり勉強の前はガツンと甘いチョコレートを食べるとテンションが上がる。」
「このアップルパイもサクサクで美味いぞ。温かいアップルパイと、冷たいアイスがいい感じだ。」
と言って私の口にアップルパイ&アイスを入れてくれました。
「美味しい。私のパフェも美味しいよ、バナナのところが美味しいからちょっと待ってて。」
と言ってスプーンですくって鷹村くんの口に入れました。斜め前にいる小森くんが、
「できてる。」
と言ってこっちを見ます。私は
「え?」
と尋ねると、小森くんは
「今、2人パフェと、アップルパイあー・・・。」
「はいはい小森くん。他人を気にする暇はないよ。5分計ってるよ。さっさと解こうね。」
と言って畑中くんは小森に勉強を続けさせました。畑中くんは私たちにウインクをすると、再び小森くんに勉強を教え始めました。・・・あ。
「鷹村くん、鷹村くん。」
と私が声をかけると、鷹村くんは真っ赤になっていました。さっきの畑中くんのウインクにやられたのかしら?2人はBLの素質があるかも。・・・じゃなくて。
「鷹村くん、いつもみたいに癖であーん。ってしちゃったね。私もうっかりしてた。小森くんに変な誤解されたら困っちゃうよね。」
と耳打ちしました。すると鷹村くんは
「俺もすまん。いつもの癖で。」
と言って耳打ちします。私は
「よかったらチョコレートパフェ、好きにとって食べてね。」
と耳打ちすると、 鷹村くんは
「俺のアップルパイも好きに食って。」
と耳打ちします。すると小森くんが、
「今度は2人顔近づけてなんかこそ・・。」
「はい、集中。」
としいちゃんに注意されて又小森くんは問題を解き始めました。
私たちは、これ以上小森くんが勉強に集中できなくなったら困るので、さっさと食べ終えて数学を始めました。鷹村くんは、昨日勉強したノートを見せてくれました。
「この問題、苦手だよね。」
「この公式がうまく使えなくて。じゃあ公式を使わずに解いてみる。鷹村くんの学校のテストって、公式を利用して解けとか、立式を採点する問題が少ないでしょ。答えだけ書く欄が多いから、この公式を使う問題は、公式を使わずに時間がかかるけど順番に解いた方がいいかも。」
と言って公式を使わないやり方で問題を解く方法を教えました。
登場人物
小鳥遊マヤ→秀華学園、高校2年生(2年A組)。アメリカに住んでいたが両親を事故で亡くし、祖父母に引き取られ日本に戻ってきた。
鷹村龍→赤髪。鬼山高校の2年生。他校の不良たちと度々問題を起こしてきた問題児。
小鳥遊巌→マヤの祖父、たかなし医院の院長
小鳥遊富士子→マヤの祖母
森田先生→マヤ(2年A組)の担任
東口先生→秀華学園の生活指導の先生
畑中昇太→秀華学園、(2年A組)
椎名歌→秀華学園、(2年A組)。あだ名はしいちゃん。
滝川 恋 (れん)→秀華学園、(2年A組)
林 頼人 (らいと)→秀華学園、(2年A組)
馬場正 (ただし)→秀華学園、テニス部、クラス委員(2年A組)
秋山淳子→秀華学園(2年A組)
木村正雄→秀華学園美術部部員(2年B組)
ひぐりん→鬼山高校の先生
菊田毅→金髪。鬼山高校(2年)
川村利明→茶髪。鬼山高校(2年)
小森健太→緑髪。鬼山高校(2年)
小川→鬼山高校




