89.追試まで59
「ただいまー。小鳥ちゃん、タオルサンキューね。毎日鷹村と登下校してるんでしょ。洗って鷹村に返すから。」
と、着替えてトイレから戻って来た小森くんは言います。
「わかった。鷹村くん、お手数だけど、いい?」
と私が言うと、
「いいに決まってる。」
と鷹村くんは返事をします。
私たちのやりとりを見て菊田くんは、
「鷹村は本当、小鳥ちゃんが好きだよなー。この前、鷹村の携帯履歴見たら、セーラー服、メガネ、三つ編み、AVって検索してるんだぜ。」
と言うと、れんちゃんが、
「うわっ、最低。私、鷹村くんを応援してたのに。」
続けてしいちゃんが、
「私も。たかちゃんを安心して預けられない。」
と言って白い目で鷹村くんを見ています。すると、鷹村くんは、
「ち、違う。違う、小鳥にはそんな、やらしいことしてないし。小鳥、俺、小鳥が嫌がるような事絶対にしねーし。」
と必死に言います。
「別にどーでもいーよ。そんな事。鷹村くん年頃の男子だし、AVだってたくさん見てても不思議じゃないよ。でも、鷹村くん、眼鏡に三つ編み、セーラー服が好きって私と一緒だ。私、ゲームの『ストロングアクションヒーローズ』の坂上コノハのファンで、うちの学校がセーラー服だったからおさげにして黒眼鏡かけてるの。」
「は?」
と鷹村くんは言ってポカンとしてます。みんなもポカンとしています。
「私、アメリカでは眼鏡はほとんどかけてなかったし、髪型もポニーテールにしたり、ツインテールにしたり、ハーフアップにしたり、おろしてたり。眼鏡は、外してる時にすぐわかるようにこの黒ぶち眼鏡を使ってたけどね。アメリカの学校は制服がなかったから、今のこのスタイルに憧れがあったんだよね。」
と言うと川村くんが、
「眼鏡、外してるとこみたい。」
と言い出しました。すると、菊田くんや小森くんまでみたいと言い出しました。鷹村くんは
「駄目だ。さっさと、注文して勉強すんぞ。」
と迫力ある声で3人を睨みつけて言いました。3人は
「わーったよ。」
と言って、メニューを広げました。その様子を見て、秀華の4人は笑っていました。
「小鳥、どれにする?」
鷹村くんがメニューを見せてくれます。このファミレスは近くに学校があり、デザートと、ドリンクバーとセットで500円のお得なセットがあるんです。私は学生セットのページを見て、
「このアイスクリームのついたアップパイか、この、フルーツパフェか、チョコレートパフェで迷ってると答えると、
「じゃあ、俺がアップルパイを頼むから、小鳥はチョコレートパフェにしろ。フルーツパフェはつぎにきたときのお楽しみな。」
「わかった。」
私たちは、注文を済ませると、前回と同じグループで勉強することにし、ドリンクバーに向かいました。
登場人物
小鳥遊マヤ→秀華学園、高校2年生(2年A組)。アメリカに住んでいたが両親を事故で亡くし、祖父母に引き取られ日本に戻ってきた。
鷹村龍→赤髪。鬼山高校の2年生。他校の不良たちと度々問題を起こしてきた問題児。
小鳥遊巌→マヤの祖父、たかなし医院の院長
小鳥遊富士子→マヤの祖母
森田先生→マヤ(2年A組)の担任
東口先生→秀華学園の生活指導の先生
畑中昇太→秀華学園、(2年A組)
椎名歌→秀華学園、(2年A組)。あだ名はしいちゃん。
滝川 恋 (れん)→秀華学園、(2年A組)
林 頼人 (らいと)→秀華学園、(2年A組)
馬場正 (ただし)→秀華学園、テニス部、クラス委員(2年A組)
秋山淳子→秀華学園(2年A組)
木村正雄→秀華学園美術部部員(2年B組)
ひぐりん→鬼山高校の先生
菊田毅→金髪。鬼山高校(2年)
川村利明→茶髪。鬼山高校(2年)
小森健太→緑髪。鬼山高校(2年)
小川→鬼山高校




