87.追試まで57
「おはよう。」
教室に入るとれんちゃんが私としいちゃんに挨拶すると、私としいちゃんも
「おはよう。」
とれんちゃんに返します。早速しいちゃんが木村くんが私と鷹村くんが付き合っていると勘違いした話をして盛り上がっています。私はそんな2人を横目にカバンの荷物を引き出しに入れていたられんちゃんが
「昨日、あれから私たちと、別れて鷹村くんと駅で何したの?」
「鷹村くんに自販機のレモンティーをご馳走になって、しばらく世間話をしてた。」
「え。それだけ?」
とれんちゃんが尋ねます。
「だってそんなに時間なかったし。あとは。あ、なんかね、鬼山の生徒さんたちって鷹村くんにあった時に「あしゃーす。」って変な挨拶してた。鷹村くんと一緒いる時に鬼山の生徒さんに会うと、いつも聞き取れない変な挨拶を鷹村くんにするのよ。なんでだろ?」
「何でって知らないよ。」
としいちゃん。続けて
「じゃあさ、塾の帰りは?手を繋いで仲良く帰ったの?」
と尋ねるので、
「うん。」
と答えると、
「えーーー。」
と2人が声を揃えて言います。しいちゃんは
「何で手を繋いで帰ったの、告られた?」
「告られてないよ。鷹村くんが、亡くなったお父さんに雰囲気とか性格とか似てるねって話したら、鷹村くんが「じゃあ、パパと手を繋ぐか?」って手を出してくれたから。鷹村くんの手ってお父さんに似て大っきかった。」
と答えるとしいちゃんは、
「あー。どっちだ。でも鷹村くんは確実だね。どう思う?」
するとれんちゃんが
「これは放課後、2人の様子を要チェックして判断でしょ。」
「そうね。」
と二人は盛り上がっています。その時、わたしのスマホが震えました。
「鷹村くんから?」
としいちゃん。私は
「うん。そうみたい。」
と答え、スマホを見ると、
「放課後、よろしくお願いします。」
と言うメッセージと、ひよこが頭を下げているスタンプが送られてきました。
「何て?」
とれんちゃんが尋ねるので画面を見せたら、
「え?鷹村くんひよことかかわいいスタンプ使うんだ。」
「私が小鳥だからってひよこのスタンプを選んでくれたみたい。」
すると2人は盛り上がります。そして、れんちゃんが、
「返事にたかちゃんの写真添付しよ。」
と言いだすので、
「何で?やだよ。それに勉強を教えるのは私だけじゃないし。」
と答えると、
「じゃあみんなで撮ったら。俺たち一緒に写真撮ったことないだろ。」
と畑中くんが林くんとやってきました。
「昇太、それいい!たかちゃんスマホ貸して。」
と言って私のスマホを受け取りクラスメートに写真を撮ってと頼みます。
「はいチーズ!」
みんなで声を揃えて言うと、シャッター音がなりました。私たちは写真を撮ってくれたクラスメートにお礼を言ってスマホを受け取ると、写真を確認しました。
「よく撮れてるじゃん。」
と林くん。
「私たちにも送って。」
としいちゃん
「うん。」
と返事をすると、まずは4人に写真を送付します。そして、鷹村くんに
「放課後ファミレスで待ってます。」
とメッセージを書き、私たちの写真を添付しました。するとすぐに
「写真ありがとう!」
というメッセージと、ひよこがはしゃいでるスタンプが届きました。
登場人物
小鳥遊マヤ→秀華学園、高校2年生(2年A組)。アメリカに住んでいたが両親を事故で亡くし、祖父母に引き取られ日本に戻ってきた。
鷹村龍→赤髪。鬼山高校の2年生。他校の不良たちと度々問題を起こしてきた問題児。
小鳥遊巌→マヤの祖父、たかなし医院の院長
小鳥遊富士子→マヤの祖母
森田先生→マヤ(2年A組)の担任
東口先生→秀華学園の生活指導の先生
畑中昇太→秀華学園、(2年A組)
椎名歌→秀華学園、(2年A組)。あだ名はしいちゃん。
滝川 恋 (れん)→秀華学園、(2年A組)
林 頼人 (らいと)→秀華学園、(2年A組)
馬場正 (ただし)→秀華学園、テニス部、クラス委員(2年A組)
秋山淳子→秀華学園(2年A組)
木村正雄→秀華学園美術部部員(2年B組)
ひぐりん→鬼山高校の先生
菊田毅→金髪。鬼山高校(2年)
川村利明→茶髪。鬼山高校(2年)
小森健太→緑髪。鬼山高校(2年)
小川→鬼山高校




