76.追試まで㊻
「おはよう!たかちゃん。」
「おはよう。しいちゃん。今日は馬場くんと、秋山ちゃんと一緒だったんだ。」
としいちゃんが言うと、秋山さんは
「そうなの。私、今日は久々に電車だったから。」
と答え、馬場くんも
「俺も朝練休みだったから久々にこの時間に登校した。」
と答え、続けて、
「校内からはB組の木村も一緒だったんだよ。」
と言うと、しいちゃんは、
「B組の木村くん?ごめん。面識ないや。ってかどちら様?」
「俺と同じ中学で、美術部員なんだ。」
「そうなんだ。」
と噂をしていたら、
「小鳥遊さん!」
と呼ばれ振り向くと、教室の扉に木村くんがいます。
「ちょっといい?」
と呼ばれ、彼の元に行くと、
「これ、よかったら。」
と一枚のプリントをくれました。
「4月に一年生を勧誘する時に作ったんだけど、よかったら。じゃあ。」
と言って自分の教室に戻っていきました。
「たかちゃん、美術部に入るの?」
「検討中なの。この学校で勉強についていけるか不安なんだよね。だから、期末の結果を見て入部するか否かを決めようと思っているの。」
「そっか。」
「しいちゃんは帰宅部なんだよね。」
「うん。中学まで吹奏楽部だったんだけど、私もともとバイオリンをやってて、3年間フルートをやってたんだけどやっぱりバイオリンの方がよくて。今は週に2回先生の所でレッスンをしているのよ。」
「そっか、バイオリン素敵ね。私、自慢じゃないけど音符読めないし。」
「えーーー、いがい!」
「この学校音楽が選択授業で助かったわ。私美術を選択したから。」
そんな話をしていると、
「おはよ!ねえねえ。れん、小鳥遊ちゃんのことたかちゃんて呼んでるの?いーなー。私もたかちゃんって呼んでいい?」
と滝川さんがこちらにやってきて言います。私は
「もちろん。」
と答えると、滝川さんは
「私のことは、れんってよんで。」
「わかった。れんちゃん。」
林くんと畑中君がやって来ました。林くんが
「なになに。なんか面白いことやってんの?」
と尋ねるとしいちゃんは
「たかちゃんのあだ名について話をしていたところ。」
と答えます。林くんは
「たかちゃんって、小鳥遊さんのあだ名ね。いいね。たかちゃん。俺もそう呼んでいい?」
「もちろんよ。」
と私は答えました。
「じゃあ俺も。」
と畑中くんが言うと、しいちゃんが
「このあだ名、私がつけたの。こんなに好評だなんて。私、名づけの才能あるかも。」
「はいはい。」
と畑中くんが答えます。すると林くんが
「それよりも、ごめん。今日の数学の課題やった?途中で寝落ちして終わってないんだ。誰か見せて。」
私は、
「いいよ。間違ってたらごめんね。」
と伝えると、れんちゃんが
「私、最後の問題わからなかったの。ついでに教えて。」
と言うと、しいちゃんが
「私、証明問題、自信ない。提出5時間目でしょ。ちょっとみんなで課題の見直しとかしない?」
と提案し、私達は、休み時間の度に集まって数学の課題を勉強しました。
登場人物
小鳥遊マヤ→秀華学園、高校2年生(2年A組)。アメリカに住んでいたが両親を事故で亡くし、祖父母に引き取られ日本に戻ってきた。
鷹村龍→赤髪。鬼山高校の2年生。他校の不良たちと度々問題を起こしてきた問題児。
小鳥遊巌→マヤの祖父、たかなし医院の院長
小鳥遊富士子→マヤの祖母
森田先生→マヤ(2年A組)の担任
東口先生→秀華学園の生活指導の先生
畑中昇太→秀華学園、(2年A組)
椎名歌→秀華学園、(2年A組)。あだ名はしいちゃん。
滝川 恋 (れん)→秀華学園、(2年A組)
林 頼人 (らいと)→秀華学園、(2年A組)
馬場正 (ただし)→秀華学園、テニス部、クラス委員(2年A組)
秋山淳子→秀華学園(2年A組)
木村正雄→秀華学園美術部部員(2年B組)
ひぐりん→鬼山高校の先生
菊田毅→金髪。鬼山高校(2年)
川村利明→茶髪。鬼山高校(2年)
小森健太→緑髪。鬼山高校(2年)
小川→鬼山高校




