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70.追試まで㊳

「親父、飲みすぎだって。」

「大丈夫~。今日はいい日だな~。」

鷹村パパはご機嫌です。

「おじいちゃんも明日仕事でしょ。」

「はーい。了解いたしました~。」

おじいちゃんもご機嫌です。おじいちゃんも息子(私のお父さん)を亡くしてつらい思いをしていたのよね。今日は楽しいお酒が飲めてよかったね。私は心の中でそう思いました。鷹村くんは、

「今日はありがとうございました。親父が歩けなくなる前に連れて帰ろうと思います。」

とおばあちゃんに言うと、

「こちらこそ、ありがとね。楽しかったわ。」

と答えました。鷹村くんは

「小鳥もサンキュ。ちゃんと宿題するから。わからないところがあったら連絡していいか?」

「もちろんいいよ。」

「じゃあ、俺荷物をとってくる。」

私と鷹村くんは勉強をしていた床の間に行きました。

「忘れ物ない?」

「大丈夫。歴史の漫画はまだ借りてていいのか?」

「もちろんいいよ。しかっり読み込んで、チェックしたところは確実に覚えること。漢字も正しくね。」

「わかった。」


 私たちは食卓に戻ると鷹村パパはウトウトしていました。

「親父。起きろ。帰るぞ。」

そう言って無理やり起こして肩を組んで玄関まで行くと、見送りに来た私とおばあちゃんに、

「今日はごちそうさまでした。おでんとハヤシライスうまかったです。」

と挨拶をするとおばあちゃんは

「どういたしまして。また来てね。」

「はい。失礼します。」

と言って頭を下げます。すると鷹村パパは鷹村くんの肩から腕を外すと

「今日は本当に、ありがとうございました。小鳥遊さんこれからも龍と仲良くしてやってください。こいつを見捨てないでやってください。おばあさまもごちそうさまでした。これからもよろしくお願いします。」

と言って、深々と頭を下げました。おばあちゃんは

「鷹村さん、頭を上げてください。こちらこそ今日はありがとうございました。主人も飲み仲間ができて喜んでいますよ。」

と言うと、鷹村パパは

「ありがとうございます。失礼します。」

と言って又、鷹村くんに支えられながら帰っていきました。おばあちゃんは

「楽しかったね。マヤ、おじいちゃんを一緒に部屋まで運んでくれる?」

「もちろんよ。」

私とおばあちゃんはおじいちゃんを支えながら部屋まで運びました。そして私は夕飯の片づけを手伝い、お風呂に入りました。風呂から上がるとおばあちゃんが、

「スマホ、鳴ってたよ。」

と教えてくれたので確認すると鷹村くんからメッセージが届いていました。

登場人物

小鳥遊マヤ→秀華学園、高校2年生(2年A組)。アメリカに住んでいたが両親を事故で亡くし、祖父母に引き取られ日本に戻ってきた。

鷹村龍→赤髪。鬼山高校の2年生。他校の不良たちと度々問題を起こしてきた問題児。

小鳥遊巌→マヤの祖父、たかなし医院の院長

小鳥遊富士子→マヤの祖母

森田先生→マヤ(2年A組)の担任

東口先生→秀華学園の生活指導の先生

畑中昇太→秀華学園、(2年A組)

椎名歌→秀華学園、(2年A組)。あだ名はしいちゃん。

滝川 恋れん→秀華学園、(2年A組)

林 頼人らいと→秀華学園、(2年A組)

ひぐりん→鬼山高校の先生

菊田毅→金髪。鬼山高校(2年)

川村利明→茶髪。鬼山高校(2年)

小森健太→緑髪。鬼山高校(2年)

小川→鬼山高校

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