表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/124

7.それから②

 キーンコーンカーンコーン

「今日の授業は、これまで。皆んな、気をつけて帰るように。」

と言って先生は教室を出ました。

「小鳥遊さんお疲れ!」

と畑中くんに声をかけられ

「お疲れ様でした。」

と返すと、

「昇太、帰ろー!」

と同じ学校の制服を着た女子生徒がやって来ました。この子は確か・・・。

「椎名歌さん?」

と声をかけると、

「覚えてくれてたんだ。うれしー。小鳥遊さんもうちの塾なんだ。おー。さすが、うちの学校に転入試験で入っただけはありますね。国立の医学部コースか。ねえ、小鳥遊さんは迎えは?私たちの家は駅の北側、薬局のある方なんだけど、小鳥遊さんは?」

と尋ねられたので、私は

「ありがとうございます。残念ながら私の家は駅の南側、トムズバーガーの方です。それに、今日は初日なので祖父が迎えに来ます。だから大丈夫です。」

と伝えると、椎名さんは

「そっか。残念。じゃあ下まで一緒に行こう。」

と言って3人で教室を出ると、丁度やって来たエレベータに乗りました。すると椎名さんは、

「引越してきたばかりで知らないだろうけど、うちの学校の隣の駅、花白駅ってあるでしょ。」

と真剣な顔で言うので、私は緊張してしまい、

「ええ。」

と裏返った声で相槌をうってしまいました。

「花白駅を最寄駅として使っている鬼山きざん高校って不良ばっかりの学校があってね。そこの生徒がたまにうろついている時があるのよ。特に鷹村龍っていう危ない奴がいて、他校の不良軍団や、暴走族と喧嘩ばかりしてるらしいの。だから、気をつけて帰ってね。」

と椎名さんの助言に

「わかりました。教えてくれてありがとう。」

と伝えました。日本は治安がいいと思っていたのに、危ない人もいるのね。気をつけなきゃ。私たちは学習塾の玄関口で別れ、私は祖父が待つ塾の駐車場に行きました。







小鳥遊マヤ→秀華学園、2年生

畑中昇太→秀華学園、2年生

椎名歌→秀華学園、2年生

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ