63.追試まで㉛
「だいたい読めるようになったね。いい感じ。さっき調べた単語の訳を元に内容をおさえようね。」
「お、おう。」
鷹村くんは訳を読んでいきます。全部読み終わったあと、
「あってる?」
と尋ねるので
「あってるよ。」
と答えると、鷹村くんは嬉しそうに
「よっしゃ!! 」
と喜んでいます。鷹村くんってホントかわいらしいなぁ。楽しそうにしている鷹村くんを見ていたら、目が合い
「な。なな、なんだよ。」
「鷹村くんって本当にかわいらしいなぁと思って。」
「な、なな。なんだよ。かわいいって。俺がかわいいわけないだろ。そんなこと言うのは小鳥くらいなもんだぜ。」
「そうなんだ。」
「俺的にはそんなこと・・・。小鳥以外の人に言われたくないし。」
「私はいいんだ。」
「あ、あ。ああ。小鳥は俺のスイーツ仲間だし、勉強を教えてくれる先生だし・・。」
「そっか。なんか得した感じがする。」
「まじで?そう思ってくれんの?」
「うん。」
「そっか。小鳥、ありがとう。」
「どういたしまして。ってそろそろ勉強に戻ろっか。数学のやり直しもしなきゃいけないから。」
「わ。わかった。」
私たちは英語と数学の勉強を一通り終わらせたタイミングで
「おやつの時間ですよー。」
と言っておばあちゃんが鷹村くんから頂いたYAMATOKUのケーキボックスを持ってきました。
「うわー。カップケーキだ!!やったー!」
私は二日連続で山徳のお菓子が食べられるなんて。日本に来てよかったー。心の中でガッツポーズをしました。
「ねえ、鷹村くんはどれにする?」
「小鳥から選べよ。小鳥に買って来たんだからさ。」
「ほうじ茶と抹茶の2種類あるのね。両方食べたいけど・・じゃあ抹茶で。」
「じゃあ俺はほうじ茶で。」
おばあちゃんはお皿にケーキを移して温かい紅茶と座卓に置くと、
「それじゃ、頑張ってね。」
と言って部屋から出ていきました。
登場人物
小鳥遊マヤ→秀華学園、高校2年生(2年A組)。アメリカに住んでいたが両親を事故で亡くし、祖父母に引き取られ日本に戻ってきた。
鷹村龍→赤髪。鬼山高校の2年生。他校の不良たちと度々問題を起こしてきた問題児。
小鳥遊巌→マヤの祖父、たかなし医院の院長
小鳥遊富士子→マヤの祖母
森田先生→マヤ(2年A組)の担任
東口先生→秀華学園の生活指導の先生
畑中昇太→秀華学園、(2年A組)
椎名歌→秀華学園、(2年A組)。あだ名はしいちゃん。
滝川 恋れん→秀華学園、(2年A組)
林 頼人らいと→秀華学園、(2年A組)
ひぐりん→鬼山高校の先生
菊田毅→金髪。鬼山高校(2年)
川村利明→茶髪。鬼山高校(2年)
小森健太→緑髪。鬼山高校(2年)
小川→鬼山高校




