表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/180

41.追試まで⑨

 あの赤い頭、なぜここに鷹村くんが?!すると畑中くんが

「あぁ、お疲れ!」

と言うと、鷹村くんは

「あぁ。」

と返事をしました。なんだ、畑中くんと約束してたんだ。試験前で余裕がないはずなのに。すると畑中くんと椎名さんが、

「じゃ、鷹村くん小鳥遊さんをよろしく。」

と声を揃えて言うと、2人は行ってしまいました。

・・・は?

私は状況が掴めず鷹村くんと向かい合って立ったま固まってしまいました。下校する生徒がこちらをちらちら見ています。とにかく鷹村くんの赤髪は目立つので、私は家に向かって歩き出しました。そしてついて来る鷹村くんに、

「勉強は?こんなところに来る暇あるの?」

と尋ねると、鷹村くんは

「ウォーキングしながら暗記をするといいって聞いたから、家からここまで歩いてきた。お陰で歴史は室町あたりまで覚えたよ。」

・・・と言ってノートを見せてくれました。そして

「どうせ歩くんなら小鳥が塾から帰る時間にしたら、俺が家まで送ってやれるから。一石二鳥だと思って。」

と口を尖らせながら言います。私は勉強を教えたくらいでそこまで感謝してくれるなんて、鷹村くんは義理堅い人だなと思いました。私はその行為に素直に甘えようと、

「ありがとう。じゃあうちまで送ってくれる?」

と言うと、鷹村くんは

「まぁ、最初からそのつもりだし。」

と言ってうちまで送ってくれました。その道中で、

「鷹村くんってメッセージのスタンプかわいいの使ってるね。」

と私が言うと、鷹村くんは

「小鳥にメッセージを送るんだから、ひよこがいいと思って。小鳥専用のスタンプとして買った。」

と恥ずかしそうに答えます。そんなに気を使わなくてもいいのに。こっちは勉強を教えただけですよ。と心の中でつぶやきます。私は

「じゃあ鷹村くん専用に私もスタンプ選ぶね。」

と伝えると、

「え?いいのか?」

と言って嬉しそうに私を見ます。私は、スマホを出し、メッセージのスタンプ購入の検索に強くて大きい不良と打ち込むと『兄貴』と筆で書かれた文字に、リーゼントで長い学生服を着た劇画風の男子生徒のイラストが出てきました。これがいいかな?私は鷹村くんに

「これは?」

と尋ねると、

「あ。あぁ、いいんじゃね。」

と明らかにテンションダダ下がりで返事をしました。嫌なら嫌ってはっきり言えばいいのに!じゃあ、別のスタンプを探しますよーだ。と心の中で悪態をつきました。どーしょー。小鳥だからひよこ。って私はひよこじゃないけと・・・。じゃあ、鷹村くんだからホーク、鷹。鷹やホークがモチーフのキャラクターはないかしら?あっ、あった。『ホーク大佐』というパイプを咥えて、空軍のフライトジャケットを着たかっこよくて、かわいい2頭身の鷹のキャラクターがありました。私は鷹村くんに

「これは?どうかな。鷹は英語でホークでしょ。」

と言ってスマホを見せると、ぱあっと笑顔になって

「これでお願いします。」

と言いました。私は

「私も鷹村くんも同じ鳥つながりのスタンプで仲良しだね。」

と言うと、鷹村くんは

「あぁ。そうだな。」

と言って嬉しそうにしていました。このスタンプ、とりあえず気に入ってもらえてよかった。 

 こんなふうに話をしていたらあっという間に家に着きました。私は

「じゃあ、明日の4時15分にトムズバーガー前で、おやすみなさい。」

と言うと、鷹村くんは

「おやすみ。」

と微笑みながら手を振りました。・・・鷹村くんは藤中駅から塾まで歩いてきたのよね。どんだけ体力あるんだろ。

登場人物

小鳥遊マヤ→秀華学園、高校2年生(2年A組)。アメリカに住んでいたが両親を事故で亡くし、祖父母に引き取られ日本に戻ってきた。

鷹村龍→赤髪。鬼山高校の2年生。他校の不良たちと度々問題を起こしてきた問題児。

小鳥遊巌→マヤの祖父、たかなし医院の院長

小鳥遊富士子→マヤの祖母

森田先生→マヤ(2年A組)の担任

東口先生→秀華学園の生活指導の先生

畑中昇太→秀華学園、(2年A組)

椎名歌→秀華学園、(2年A組)

滝川 恋れん→秀華学園、(2年A組)

林 頼人らいと→秀華学園、(2年A組)

ひぐりん→鬼山高校の先生

菊田毅→金髪。鬼山高校(2年)

川村利明→茶髪。鬼山高校(2年)

小森健太→緑髪。鬼山高校(2年)

小川→鬼山高校

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ