4.ファミレスで④
「中学三年生の因数分解で引っかかっていたんですね。この問題は解けますか?」
と赤髪に尋ねると、赤髪は問題を解き
「あってる?」
と尋ねました。私は
「はい。正解です。ではこれは?」
と次の問題を出しました。すると
「は?ちょっとわかりません。」
と言うので、
「これは共通因数3yをくくりだしてから因数分解をするんですよ。」
と教えると、赤髪は言われた通りに解き
「あってる?」
と不安そうに尋ねます。
「あっていますよ
私は赤髪と一つずつ問題を解いていきました。しばらくすると、古典組が問題集を解き終えたので確認すると茶髪は全問正解、金髪が一問ミスをしていたものの十分に理解をしているようだったのでプリントに戻り、続きを教えました。そして緑髪は私が書いた問題ができたと見せてくれたので確認すると、10問中8問解けていました。間違えた問題は計算ミス。計算ミスを無くせば3割、30点はとれそうです。私は古典組には60点が確実に取れるよう問6まで繰り返し問題を解くように指示し、緑髪には問4の解き方を教え、似たような問題を3問書いて彼に渡しました。すると赤髪は
「はぁ~。とため息をつき、俺追試無理じゃね?」
と私に尋ねました。彼はスマホ時計を指さすともう4時24分。私は
「古典はこの二人が問6まで解けるようになったの教えてもらってください。問6まで解ければ50点は確実に取れますから。それから数学Ⅱは彼が問1から問3まで理解できていますのでわからなかったら聞いてください。」
と伝えました。そして
「明日学校が終わったらここに来ます。学校が終わってからだから4時半から5時半くらいまで自習をしてますから来てください。」
と伝えながら片づけをしていると、
「お前たち何をしているんだ!」
とすごい剣幕で40歳位の男性がやって来ました。