38.追試まで⑥
畑中くんと椎名さんがが先に行ってしまい、鷹村くんと私は2人きりになってしまいました。鷹村くんはシュンとしままで小さくなったままです。私は、
「勉強、困ってるところない?」
と尋ねると、鷹村くんは
「今歴史をやってて漫画に書いていなかった出来事を一生懸命に覚えているところ。だから何度も書いて暗記してる。」
とポツリと答えました。私は
「そっか。」
と答えると会話が終わってしまいました。鷹村くんがテンション低すぎて会話が続きません。ん〜困った。小川がいらんこと私に絡んできたせいで、面倒なことになったじやん。会話の種を探そうと辺りを見回すとここの壁にもあじさい祭りのポスターが貼ってあります。
「あじさい祭りではいろんな屋台が出店されるんだってね。私は日本のお祭りにいくのは7、8年ぶりだから楽しみだな。(人ごみが苦手だから本当は楽しみじゃないけど。)
」
と言うと、鷹村くんは
「人ごみ苦手じゃなかったか?俺、小鳥に負担ばかりかけてるな・・・。」
と私さらに落ち込みます。よく覚えてるじゃない。この調子で歴史の暗記もして欲しいものだわ。何で私が鷹村くんにこんなに気を使わなくてはいけないのよ!小川め〜!
「今日あじさい祭りのこと色々聞いて楽しそうだと思って。たこ焼きとかリンゴ飴とかかき氷とかさ。それにアメリカと違って、ほら見て!日本のお祭りは浴衣を着たりするじゃない?風情があるよねー。」
と言って浴衣を着た女性たちを指差すと、鷹村くんは
「小鳥は着ないのか?」
と尋ねるので、
「面倒だし、帯が苦しいから着ないよー。」
と言うと、鷹村くんは
「だよな・・・。一緒に行ってもらうんだし、贅沢はで・・・。」
と何かモゴモゴ言っています。
「どちらにしても、鷹村くんが追試をクリアしないといけないんだから頑張ってよ!あっ、そろそろ時間。」
と言うと、
「俺も行く。」
と言うので、一緒に電車に乗りました。
登場人物
小鳥遊マヤ→秀華学園、高校2年生(2年A組)。アメリカに住んでいたが両親を事故で亡くし、祖父母に引き取られ日本に戻ってきた。
鷹村龍→赤髪。鬼山高校の2年生。他校の不良たちと度々問題を起こしてきた問題児。
小鳥遊巌→マヤの祖父、たかなし医院の院長
小鳥遊富士子→マヤの祖母
森田先生→マヤ(2年A組)の担任
東口先生→秀華学園の生活指導の先生
畑中昇太→秀華学園、(2年A組)
椎名歌→秀華学園、(2年A組)
滝川 恋れん→秀華学園、(2年A組)
林 頼人らいと→秀華学園、(2年A組)
ひぐりん→鬼山高校の先生
菊田毅→金髪。鬼山高校(2年)
川村利明→茶髪。鬼山高校(2年)
小森健太→緑髪。鬼山高校(2年)
小川→鬼山高校




