34.追試まで②
今日も電車は満員御礼。私と鷹村くん達は同じ扉から乗り込むとドアが閉まりました。すると鷹村くんの友人の1人がやってきて、
「なぁ。秀華学園の真面目ちゃんが鷹村さんに何の用?一体なんなの?」
と尋ねます。すると、鷹村くんが
「小川、やめろ。」
と言って注意をします。確かに先生達にも不思議がられましたもんね。秀華と、鬼山の生徒が関わるのは珍しいことなんですね。私は
「いま、私は彼に用事はありませんけど。」
と答えると、秀華学園前駅につきました。私は
「では、失礼します。」
と言って電車を降りると、小川くんも降りてきて、
「ちょっと勉強ができるからって調子にのるんじゃねーぞ。」
と言いながらついてきました。あーうるさい。と思い振り返ると、鷹村くんが
「小鳥遊さんに失礼なことを言うな。」
と静かな凄みのある声で言うと、小川くんは
「すっ、すんません。」
と謝ります。鷹村くんは
「謝る相手が違うだろ。」
と言うと、小川くんは私に、
「わ、悪かった。」
と、言って頭を下げます。なぜか鷹村くんも
「こいつが失礼なことを言ってすまない。」
と頭を下げました。小川という生徒より鷹村くんの方が申し訳ないという表情をしてるのはなぜ?そして、小川はもっと反省しろ!!と私は、心の中でツッコミを入れました。秀華の生徒がこちらを見ています。秀華の生徒に鬼山高校の生徒が頭を下げている光景が珍しいのか電車から降りる人々がこちらを見ています。私は、
「別にいいから頭を上げて!私、もう行くから。」
と言って彼らの前から全力で走り去りました。
登場人物
小鳥遊マヤ→秀華学園、高校2年生(2年A組)。アメリカに住んでいたが両親を事故で亡くし、祖父母に引き取られ日本に戻ってきた。
鷹村龍→赤髪。鬼山高校の2年生。他校の不良たちと度々問題を起こしてきた問題児。
小鳥遊巌→マヤの祖父、たかなし医院の院長
小鳥遊富士子→マヤの祖母
森田先生→マヤ(2年A組)の担任
東口先生→秀華学園の生活指導の先生
畑中昇太→秀華学園、(2年A組)
椎名歌→秀華学園、(2年A組)
滝川 恋れん→秀華学園、(2年A組)
林 頼人らいと→秀華学園、(2年A組)
ひぐりん→鬼山高校の先生
菊田毅→金髪。鬼山高校(2年)
川村利明→茶髪。鬼山高校(2年)
小森健太→緑髪。鬼山高校(2年)
小川→鬼山高校




