33.追試まで
「おはよう。今日は折りたたみ傘を忘れずに入れて出ないと、夕方からふるぞー。」
とテレビを見ながら朝食を食べているおじいちゃんが言います。私は
「折りたたみはいつも鞄に入れてるから大丈夫。」
と言って、仏間に行き両親に朝の挨拶をしました。それから朝食を食べて部屋に戻り身支度を整えました。カバンの上に置いているスマホにメッセージが1件という表示が、私はそのメッセージを確認すると、
「おはよう。」と言いながらひよこが布団から出ようとしているイラストのスタンプが鷹村くんから届いていました。私も、
Good morning!と書いてあるファイティンマッチョのキャラクターのマッチョキングのスタンプを送信し、『試験勉強頑張ってね!』とメッセージを送りました。私は忘れ物がないかカバンの中をチェックして、家を出ました。
駅の改札口に着くと、見覚えのある赤い頭が。鷹村くんは隣の駅のはずなのに、誰かと待ち合わせかな?彼は背も高く、体格もいいから遠くからでも目立ちます。今日は暑いのか学ランではなく、黒の学生ズボンに黒のTシャツを着てその上からカッターシャツをボタンをとめずに着ています。鬼山高校の夏服は個性的なんですね。因みに私も今日から夏服です。白のセーラー服で紺色の襟、赤いリボン
、スカートは紺色です。私はこの夏の制服がとっても気に入っています。
鷹村くんはこちらに気づいた様で、こちらに近づいてきます。私は
「鷹村くんおはよう!」
と挨拶をすると、鷹村くんは
「おはよう。」
と恥ずかしそうに挨拶をします。
「鷹村くんの最寄り駅は隣の藤中駅よね。今日は誰かと待ち合わせしてるの?」
と尋ねると、
「いや、たまたま通りかかっただけだから。」
と答えます。私は
「そうなんだ。」
と答えます。すると
「鷹村さーん、おはようございまーす!」
と5、6人の男子生徒が頭を下げます。鬼山高校の制服をきた体格のいい生徒たちが私を見下ろします。私は
「おはようございます。」
と彼らに挨拶をしてから、
「じゃあ、先に行くね。勉強頑張ってね。」
と言って改札口に向かいました。本当は鷹村くん、彼らと約束していたのかな。私は電車が来るまでの時間参考書を読んでいると、
「あっさっきの。」
と言う声がしました。振り返ると、鷹村くんとその友人たちがいました。その時、私は鷹村くんと目が合いましたが、友達と楽しい時間を過ごしている時に邪魔をしては悪いので再び参考書を読みました。
登場人物
小鳥遊マヤ→秀華学園、高校2年生(2年A組)。アメリカに住んでいたが両親を事故で亡くし、祖父母に引き取られ日本に戻ってきた。
鷹村龍→赤髪。鬼山高校の2年生。他校の不良たちと度々問題を起こしてきた問題児。
小鳥遊巌→マヤの祖父、たかなし医院の院長
小鳥遊富士子→マヤの祖母
森田先生→マヤ(2年A組)の担任
東口先生→秀華学園の生活指導の先生
畑中昇太→秀華学園、(2年A組)
椎名歌→秀華学園、(2年A組)
滝川 恋れん→秀華学園、(2年A組)
林 頼人らいと→秀華学園、(2年A組)
ひぐりん→鬼山高校の先生
菊田毅→金髪。鬼山高校(2年)
川村利明→茶髪。鬼山高校(2年)
小森健太→緑髪。鬼山高校(2年)




