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30.有名人⑲

「小鳥遊医院?小鳥の家は病院なんだな。」

と鷹村くんが言ったので、私は

「うん。おじいちゃんがやっているの。中にどうぞ、ちょっと待っててね。歴史の漫画、持ってくるから。」

と伝えると、鷹村くんは

「遅い時間だから、ここで待っているよ。」

と言うと、おじいちゃんが

「中にどうぞ。お茶でも飲みながら待ってなさい。」

と言って鷹村くんを家の中に連れて行きました。


 鷹村くんは

「おじゃまします。」

と言って中に入ると、靴を揃え、おじいちゃんとリビングに行きました。私は2階に上がり自分の部屋に入ると、日本の歴史4から7巻(鎌倉から安土桃山)を漫画を段ボールから出してクジラのワンポイントの刺繍がついた水色の手提げにいれました。私はそれを持ってリビングに行きました。おばあちゃんがお茶を出してくれたのかな、鷹村くんの前にはお茶が出してありました。私は

「お待たせ。早速だけど歴史のテスト範囲のプリント出してくれる?」

と鷹村くんに伝えると、鷹村くんはそれを鞄から取り出し私に見せました。私は

「このプリントに書いてある人物名、出来事。ここに書いてあるのとか、あと、ここ。印付けてもいい?」

と聞くと、鷹村くんは

「あぁ。お願いします。」

とペコリと頭を下げました。

「そして、今印をつけた源頼朝と、鎌倉幕府、これこの漫画に書いてあるでしょ。この人、頼朝。そこにこうやってラインを引く。」

と私が漫画にピンクの蛍光でラインを入れると鷹村くんは

「小鳥!何で本にライン引いてるんだよ。」

と言って慌てます。私は

「いやいや。その方が覚えられるし。もう書いちゃったから。」

と言って彼の反対を押し切って説明を続けます。

「壇ノ浦で平家が滅びる(山口県)も線引いて。承久の乱、ここも線。六波羅探題は載ってないからここはプリントに赤でぐりぐり丸をする。こんな感じで頑張ってね。はい。ペンもついでにどーぞ。」

と言って渡すと。鷹村くんは

「サンキュウな。」

と言って受け取りました。

 鷹村くんは、帰り際にはおじいちゃんとおばあちゃんに

「遅くにお邪魔してすみませんでした。おじゃましました。」

と言って頭を下げてから帰っていきました。おじいちゃんは

「礼儀正しい、いい子じゃないか。」

と言ってリビングに戻りました。おばあちゃんも

「そうね。かわいらしい子だったわね。」

と言って台所に戻っていきました。


 夕飯の時に今日の学校のこと、勉強会のことをおじいちゃんとおばあちゃんに色々聞かれ、土曜日の塾終わりにトムズバーガーで勉強を教えることを伝えると、おばあちゃんは

「あそこのハンバーガーショップは、平日も多いけど土日はもっと多いわよ。わざわざ外で勉強せずにうちですればいいのに。なんだったら夕飯も一緒に食べていけばその分長く勉強できるでしょ。」

と言うと、おじいちゃんも

「あそこでは、ゆっくり勉強できないだろうな。」

と言いました。私は

「そうなんだ。知らなかった。じゃあ家で勉強した方がいいわね。ご飯が終わったら鷹村くんに連絡するね。」

と言って、アジフライを食べました。



登場人物

小鳥遊マヤ→秀華学園、高校2年生(2年A組)。アメリカに住んでいたが両親を事故で亡くし、祖父母に引き取られ日本に戻ってきた。

鷹村龍→赤髪。鬼山高校の2年生。他校の不良たちと度々問題を起こしてきた問題児。

小鳥遊巌→マヤの祖父、たかなし医院の院長

小鳥遊富士子→マヤの祖母

森田先生→マヤ(2年A組)の担任

東口先生→秀華学園の生活指導の先生

畑中昇太→秀華学園、(2年A組)

椎名歌→秀華学園、(2年A組)

滝川 恋れん→秀華学園、(2年A組)

林 頼人らいと→秀華学園、(2年A組)

ひぐりん→鬼山高校の先生

菊田毅→金髪。鬼山高校(2年)

川村利明→茶髪。鬼山高校(2年)

小森健太→緑髪。鬼山高校(2年)

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