21.有名人⑩
椎名さんが、
「とりあえず小鳥遊さんは鷹村くんを教えるとして。ねえ、試験範囲のプリントがあるって聞いたんだけど見せてくれる。」
と尋ねると菊田君と川村君と小森君がプリントを出しました。そして林くんと滝川さんが古典を菊田くんと川村くんに教え、数学Ⅱを椎名さんと畑中君が小森君に教えることが決まりました。もちろん私は鷹村くんに今日も数学を教えます。今日はお店がガラガラに空いていたので3グループに分かれて座りました。私たちはそれぞれに試験勉強を始めました。
鷹村くんが
「とりあえずドリンクバー行かね?」
と言うのでついていきました。私は
「昨日作ってもらったアイスティーとオレンジのドリンクの作り方を教えてほしいんだけど。」
と、お願いすると鷹村くんはグラスをとって
「オレンジジュースは少しだけ。これくらい。」
と言っていったん私に見せると
「あとはアイスティーを入れるだけ。小鳥はアイスティーにガムシロ入れてたから甘い方がいいのかなと思って、これにガムシロを入れただけ。」
と言いながらガムシロップを入れて、ストロー差し2,3回混ぜてから鷹村くんは
「どーぞ。」
と言って渡してくれました。私は
「ありがとう。」
とお礼を言うと鷹村くんは嬉しそうに
「あ、うん。」
と言って自分のコーラを注ぎました。
私たちは席に戻ると、鷹村くんは
「遠慮せずに食べろよ。」
と、ポテトとナゲットをすすめてくれたので
「いただきます。」
と言ってナゲットをいただきました。私は、昨夜作った高校1年の数学Ⅰと今回の再試験のポイントをまとめたプリントと古典のポイントをまとめたプリントを彼に渡すと
「時間がないから始めましょう。追試の全教科のプリントを出して。」
と伝えました。鷹村くんは
「わざわざ作ってくれたんか?古典まで。あ、ありがと。」
と言ってプリントを受け取ると、鞄から追試の試験範囲のプリントを出しました。
「実は私、古典はアメリカにいたから習っていなくてあまり得意ではないんだけどね。この問1,2,3はこのプリントのここ。4、7はここの説明を見ながら解いて。とりあえず半分理解ができれば20点以上取れるでしょ。100点ではなく50点確実に取れるように頑張れば追試はクリアできると思うから。」
と伝えると。鷹村くんは
「おう。わかった。でもスゲーな。習っていなくて解けるなんて。」
と感心しながら言うので、私は
「母が国語の先生だったの。日本の学校では古典を習うでしょ。父の仕事の都合で日本に戻っても困らないようにって、母に古典や漢文や現代文、日本の学校で学ぶことは一通り教えてもらってたのよ。・・・おしゃべりはこのくらいにして数学をやりましょ。私が作ったプリントを解いて。」
と言って勉強を始めました。
小鳥遊マヤ→秀華学園、高校2年生(2年A組)。アメリカに住んでいたが両親を事故で亡くし、祖父母に引き取られ日本に戻ってきた。
鷹村龍→赤髪。鬼山高校の2年生。他校の不良たちと度々問題を起こしてきた問題児。
小鳥遊巌→マヤの祖父、たかなし医院の院長
小鳥遊富士子→マヤの祖母
森田先生→マヤ(2年A組)の担任
東口先生→秀華学園の生活指導の先生
畑中昇太→秀華学園、(2年A組)
椎名歌→秀華学園、(2年A組)
滝川 恋れん→秀華学園、(2年A組)
林 頼人らいと→秀華学園、(2年A組)
ひぐりん→鬼山高校の先生
菊田毅→金髪。鬼山高校(2年)
川村利明→茶髪。鬼山高校(2年)
小森健太→緑髪。鬼山高校(2年)




