18.有名人⑦
「すみません。その手を離していただけますか?彼はこれから私と勉強するんです。そのために私はプリントまで用意してきたんです。確かに私はこちらに引っ越して来たばかりで鷹村くんのことを何も知りません。彼が不良で、鷹村くんも日頃の行いを反省すべきなのも理解しました。しかし、その不良の彼が教えを乞うためにここに来ているんですよ。私がそれを拒否していないのに、彼を連れて帰るのはおかしくないですか?」
と尋ねると、ひぐりんは
「あ、あぁ。そうだね。」
と言って彼の腕を離しました。私は東口先生に
「すみません。ご心配をおかけしました。先生にご心配をおかけするようなことは何もありません。これから駅前のファミレスで勉強を教えるだけです。何かあれば先生に連絡をしますし、自分の身は自分で守ります。」
と伝えると、東口先生は
「わかった。」
と言ってひぐりんに挨拶をし戻っていきました。ひぐりんは手帳に何か書きそれを破ると、
「ありがとう。もし何かあったらここに電話してくれ。」
と言いながら私にメモを渡しました。ひぐりんは
「こいつは色々と問題を起こしてきたけど、それは友達の為にやったことでさ、こいつ自体の私利私欲で喧嘩したりっていうのはないのよ。顔が怖いから色々誤解はされるんだけどさ、いい奴・・・。」
するとひぐりんの話を遮るように
「うるせーよ!」
と鷹村くんが口を挟みます。そして、
「今日も、教えてくれるのか?」
と私に尋ねるので、
「ええ、そのつもりです。時間が勿体無いので行きましょう。」
私達はひぐりんに挨拶をし、ファミレスに向かいました。
小鳥遊マヤ→秀華学園、高校2年生(2年A組)。アメリカに住んでいたが両親を事故で亡くし、祖父母に引き取られ日本に戻ってきた。
鷹村龍→赤髪。鬼山高校の2年生。他校の不良たちと度々問題を起こしてきた問題児。
小鳥遊巌→マヤの祖父、たかなし医院の院長
小鳥遊富士子→マヤの祖母
森田先生→マヤ(2年A組)の担任
東口先生→秀華学園の生活指導の先生
畑中昇太→秀華学園、(2年A組)
椎名歌→秀華学園、(2年A組)
滝川 恋れん→秀華学園、(2年A組)
林 頼人らいと→秀華学園、(2年A組)
ひぐりん→鬼山高校の先生




