100.追試まで70
食事をして風呂に入り部屋に戻ると、私は明日の時間割と、明日塾で提出する分厚いプリントをカバンに入れてました。
「明日は塾か。」
私は12時過ぎまで勉強をしてベッドに入りました。
「いってきまーす!」
駅に着くと鷹村くんが改札から出てきているところで、「おはよう!」
と声をかけると、
「おはよう。小鳥、すまん。待ったか?」
「今きたところ。」
「そっか。いつものところに座ろうぜ。」
私たちは駅の端にあるベンチに座ると昨日鷹村くんが取り組んだ勉強のノートを確認しました。私はいつも通りにノートに花丸を描くと鷹村くんがうれしそうにします。私は隣に座る鷹村くんの頭を撫でて、
「お疲れ様。鷹村くん、計算ミスが減ってきたね。努力が一つ一つ身に付いてきてるよ。」
「うん。なぁ、ご褒美に一緒に写真撮らね?」
「昨日とったじゃん。」
「あれ、変な顔だったし。撮り直したい。」
「え〜。あの写真面白くていーじゃーん。」
「頼む。」
「まぁ、いいけど。鷹村くんもう少し近づいて。」
「あ、あぁ。」
画面に2人が入ったことを確認すると鷹村くんはボタンを押しパシャリ。
「あ。結構良くない?よく撮れてる。」
私たちがスマホを見ていると、私のカバンを見て
「あ。これ。昨日のおまけか?」
「そうそう。なんかこの犬鷹村くんに似てるよね。」
「そうか?こいつ目つき悪くない?」
「私と鷹村くんが初めて会った時、こんな目つきで睨まれたけど。」
ちょっと意地悪に言うと、
「あ、そ、そうだっけかな・・・。すまん。」
と鷹村くんが真面目に謝りました。え?そんなつもりなかったのに。
「違う。鷹村くんに意地悪を言っただけ。ごめん。」
「いや、あん時俺、秀華の生徒に馬鹿にされたと思っちまって。」
「それもそうだよ。勝手に人のノート覗いて間違ってますよってかなり失礼な言動だったって思うもん。あの時はごめんなさい。」
「何で謝るんだよ。逆にありがとうだよ。」
そんなやりとりをしていると、
「小鳥遊さん。旦那さんおはようございます。7月1日から9月の3日まで文化センターで日本画家の周防晋作の作品展があるんですよ。市からこの作品展の無料チケットが美術部員に配布されてまして。余ったので小鳥遊さんと旦那さんにもと思ってチケットを持ってきたんです。よかったらご夫婦で。」
と木村くんは私と鷹村くんに一枚ずつチケットを渡します。私と鷹村くんは木村くんにお礼を言いました。
そして私は
「あのさ。木村くん。ご夫婦でって。この前も言ったけど、私と鷹村くんはお付き合いしてないし、夫婦でもないんだけど。」
「あ、そうですか。でも、ご夫婦にしか見えないのでこのままで大丈夫です。夫婦水いらずのひと時を邪魔してすみませんでした。それじゃ。又、学校で。」
と言って改札に向かいました。
「「大丈夫です。」って何がだろ?結局訂正ができなかった。鷹村くんごめんね。」
と言うと、
「別にこのままでいいよ。あの様子だと訂正したって無駄だろうし。別にご主人って言われてもいいし。小鳥、俺たちも行こうぜ。」
「うん。」
登場人物
小鳥遊マヤ→秀華学園、高校2年生(2年A組)。アメリカに住んでいたが両親を事故で亡くし、祖父母に引き取られ日本に戻ってきた。
鷹村龍→赤髪。鬼山高校の2年生。他校の不良たちと度々問題を起こしてきた問題児。
小鳥遊巌→マヤの祖父、たかなし医院の院長
小鳥遊富士子→マヤの祖母
森田先生→マヤ(2年A組)の担任
東口先生→秀華学園の生活指導の先生。担当教科は数学。
畑中昇太→秀華学園、(2年A組)
椎名歌→秀華学園、(2年A組)。あだ名はしいちゃん。
滝川 恋 (れん)→秀華学園、(2年A組)
林 頼人 (らいと)→秀華学園、(2年A組)
馬場正 (ただし)→秀華学園、テニス部、クラス委員(2年A組)
秋山淳子→秀華学園(2年A組)
木村正雄→秀華学園美術部部員(2年B組)
ひぐりん→鬼山高校の先生
菊田毅→金髪。鬼山高校(2年)
川村利明→茶髪。鬼山高校(2年)
小森健太→緑髪。鬼山高校(2年)
小川→鬼山高校




