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2話 その少女、獣人なだけに兎耳あり

修行を終えた俺は旅をしていた。

俺を見捨てた奴らへの恨みは当然まだ消えていない・・・。

いや、消すわけにはいかないからな・・・。




◆◆◆◆◆




「ん?何だあれは?」


歩いていると、遠くに何かあるのを見つけた。


俺はそこまで歩いて行った。

すると、なんとやらか、村を見つけた。


(ダメもとで一晩泊めてもらえるか話してみるか・・・)


村を訪れた俺は驚いた。


村人は俺ら人間と変わらない姿をしているが、良く見ると頭に兎の耳のようなものがあった。


(なんだあれは?)


"獣人"ってやつか?


とりあえず、話をしてみるか…。


「ごめんください…。ちょっとお願いがあるのですが…。」


「くせ者おおおおお!」


「おわぁ!」


なんだ!?

いきなり1人の女が俺に攻撃してきやがった…。

間一髪避けられたが、礼儀を知らねえのか!?


「こら!シルヴィア、やめなさい!」


「止めないで村長!こいつは奴の仲間かも知れないでしょ!」


「奴?」





◆◆◆◆◆




俺は一旦村の村長なる人物に話を聞いてみる事にした。


村長が言うには、ここ最近、村の若い女性が多数誘拐されているとの事だった。

犯人は謎の能力を持っていて、それを駆使して女性達を攫っているらしい・・・。

誘拐された女性の中には、恋人がいたり家族がいたりする者もいるらしく、村では心配の声が多く聞こえていた。


もしかして、クラスメイトの誰かか?


調べてみる価値はありそうだな・・・。


「村長、この件良かったら俺に任せてくれねえか?」


「はい?来たばかりのあなたに何が出来ると言うのですか?」


「あんた、何か企んでない?」


「なあに、ちょっとな・・・それと、もしこの件が片付いたら一晩だけで良いからこの村に泊めてくれないか?」


「・・・分かった・・・とりあえず、藁にも縋る思いであなたに任せましょう」


村長から承諾を得て俺は、その誘拐犯がいるという洞窟へ向かう事にした。


だが、どういう訳かさっき俺に襲い掛かって来たシルヴィアって女が俺に付いて来た。


「おい、なんでお前までついてくるんだよ・・・」


「攫われた子の中には私の友達もいるのよ・・・だから私も行く!」


頼もしいな・・・。


この女の名前はシルヴィア・ハリー。


村長の孫娘らしい・・・。


水色の長髪にでけえ胸・・・。

まさに美少女って感じだが、性格がちょっと男っぽくて乱暴かな・・・。


だが、格闘には長けてる見てえだし、いざって時には頼りになりそうだな。





◆◆◆◆◆




俺達はようやく例の洞窟に着いた。


「出てこい!村の女の子たちを返してもらうぞ!」


シルヴィアがいきなりしゃしゃり出てきやがったよ・・・。


そんな事言ってすんなり出てくるわけ・・・




「ずいぶん元気なお嬢さんだな・・・」



出てきたよ・・・。


しかも、この声・・・。


やっぱりクラスメイトの誰かだな・・・。


顔を確認すると案の定俺の予感は当たった。


誘拐犯の正体は俺のクラスメイトの1人。


秋山・・・。

秋山勇作(あきやまゆうさく)だった。


「さあて、お前も俺のハーレムに入れてやるか!」



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