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ギアランド到着①

「イマスグココカラタチサレ」

「ヤバンナニンゲンドモ」


 異様なオーラを放っているこの黒いゴブリンは一体、、


「お前ら、俺の後ろに来い」

「魔力車を後ろに下げろ」


 黒ゴブリンは通常のゴブリンと比較し背丈だけでも5倍ほどはある、、


「黒ゴブリンは通常の個体と比べ圧倒的なパワーとスピードがあるのが特徴だ」

「お前らは決して動くなよ」


 黒ゴブリンとジーニスは静かに見合っている。お互い間合いを警戒しているようだ。


「タチサラナイナラ、コロス」


「速いっ!!ジーニスさ、」


 黒ゴブリンは目にも止まらぬ速さでジーニスに襲い掛かり、右手に持っていた棍棒を振り下ろした。


「灼一閃!!」


 ジーニスは炎を纏った素早い突きでゴブリンの攻撃をはじいた。

 よろけた黒ゴブリンは後ろに引いた。


「黒ゴブリンはパワーとスピードには優れているが、防御はさほど固くはない」

「魔法のような特殊攻撃もない」

「だから俺が次パリィしたらセレンとエマで攻撃を仕掛けろ」


「わかったわ」「了解!」


「オマエ、ツヨイナ」

「デモオレマケナイ、、」


 黒ゴブリンは初手と同じく棍棒でジーニスを襲った、喋れるだけで知能は高くないようだ。


 ジーニスは黒ゴブリンの攻撃をパリィした。


「いけ!!」


「スプラッシュシャリオ!!」「ライトニングシャリオ!!」


 水と光の弾丸が黒ゴブリンを襲う、、

 攻撃をはじかれた黒ゴブリンは体制を崩したので、俺たちの攻撃をまともに受けた。


「ヌオッ!!」


 バタン!!


 黒ゴブリンは力尽きた。


「やるじゃねぇか」


 俺とエマは恥ずかしくなりながらも嬉しくはあった。それにライトニングシャリオがばっちり決まったのは今回が初めてだ。


「てかあんた使えるようになってたのね」


「散々ばら稽古つけてもらったからな」


 そう、俺は初めてエマの技を見た時から、俺の得意な光属性にも展開できそうだなと思いエマに伝授してもらっていた。だが練習段階ではまだ完成はしていなかった。


「借り物じゃなくなったわね」


「まだまだ荒いから練習しないと」


「真面目ね、、そうだジーニス!」

「黒ゴブリンと戦うのは初めてじゃなかったの?」


「ん、あぁ」

「まぁそれでも両手に収まるぐらいではあるな」


「確かにジーニスさん戦い慣れているというか落ち着きがいつにも増してあった気が」


「まぁこの地域以外にもゴブリンは生息しているからな」

「てかセレン、もうさん付けしなくていいぞ」

「エマなんて早い段階から外してたぞ多分」


「え、ほんとですか」


「親父さんのこともあるし気にすんな」


「じゃあこれからはフランクにいきます、、」


「あぁ、それでいいよ」


「あのぉ、そろそろ出発したいのですが」


「あぁすいません、さぁみんな乗るぞ」

「ギアランドまでもうすぐだ」


 俺たちは交代で見張りを続け、約1日かけてギアランドに到着した。


「ここが!ギアランド!」


 イッシュ王国とは一風変わり、機械都市というだけはある風景が広がっていた。


「ほら見ろ、あの奥に大きな時計台があるだろ」

「その奥に更生施設があるんだ」


「マカフィ、大丈夫か?」


「、、、はい」


「大丈夫だ、俺の知り合いは見た目によらず優しいやつなんだ」


「何から何まですまない」

「マカフィ、兄ちゃんはすぐ近くにいるし何かあったらすぐに助けに行く」


「おいおい、脱獄とかはやめてくれよ」

「まぁギアランドはセントラル地方だし平和な方だから大丈夫だろう」


 そうこうしているうちに更生施設に着いた。


「ジーニス!!」


「マイケル!!」


 更生施設の入り口にはジーニスの知り合いという人が立っていた。

 なんというか、、いかつい人だな。

 マカフィがカルティの後ろに隠れている。

 マイケルと呼ばれるその人はゴツイ身体と胸に天秤の入れ墨が入っている、この世界で入れ墨はかなり珍しい。


「君がカルティか、んで後ろの子がマカフィだね」

「マカフィは家内に任せるつもりだ」


「世話をかけるな」


「気にするな、それにここはそういう場所だ」


「マカフィ、俺たちしばらくはここに滞在するかもだけどまたすぐ出るかもしれない」

「けど何かあったら頼ってくれよ」

「全力で助けてやるからな」


「セレン、すまなかったな」

「妹のこともありがとう」


「あぁ、出会い方こそ最悪だったけど全部水に流すよ」

「しっかり更生して戻って来いよ」


「あぁ」


「皆さん、ありがとうございました」


「しっかりしてて偉いわね」


「エマとはえらい違いだな」


「何よ」


「いや何も」


「フフフッ」


 マカフィが笑った、マカフィのこんな顔を見るのは初めてかもしれない。いままでの境遇からしてもそんな機会はなかったのだろう。

 俺は改めてこの世界を変えられるだけの力をつけようと思った、ジャックのこともある。俺はまだまだ強くならないと。




 そう誓い、俺はまた一歩未来へと足を進めるのだった。




 ここから事態はまた急変することになるが、この時点ではまだ、知る由もない。

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