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新天地へ⑦

(なんだこいつ、依然と雰囲気がまるで違う、、)

「神裂き 連!!」


「遅いよ、残像剣」


「な、どいつが本物だ、技の精度が段違い過ぎる!!」


 俺はカルティの側面から剣で切りつけた。カルティはギリギリのところで避けようとしたが、俺の攻撃が一歩速くカルティの脇腹をかすめた。


「クソガキがぁぁぁ」


 激昂したカルティが俺から距離を取り、詠唱を始めた。


「まずい、、」


 俺は急いで詠唱を止めるため切りかかる。


「さすがに無理か、なら」

「インナーブラックルーム」


「なにっ!!」

「ルームの中にルーム!?」


 俺はルーム内に閉じ込められた、、


「まさか!!」


 ルーム外から何やら声が聞こえる。


「、、、よ 今ここに舞い降りたまえ 疾風迅雷エアパンサー!!」

「解除!!」


 俺を閉じ込めていたルームは解除されたが、同時にカルティの横に召喚獣が仕えていた。


「召喚魔法、、」


「この前は舐めてたからな、今回はとことんいかせてもらうぞ」


「エアパンサー!!」


「グルルルルゥ、、ガァオ!!」


 エアパンサーが襲い掛かってくる、だが神裂きよりも遅い。

 躱せるが召喚獣と人の相手をするとなると面倒だ、倒してしまおう。

 俺は剣を剣を構えた。


「高速一文字切り!!」


 剣先は確実にエアパンサーの胴体に届いたが、剣はエアパンサーをすり抜けた。


「ぐぁぁぁ!!」


 エアパンサーは俺の身体めがけて突進してきたが、俺の身体をすり抜けたと同時にかまいたちのような風が全身を襲う。


「実体がないのか、、」


「ご名答、エアパンサーはかまいたちの化身、自慢じゃないがこれでもまだ能力の半分しか引き出せてねぇ」

「エアパンサーをどうにかしたいなら俺を倒すのが一番速ぇぞ」

「まぁ、させねぇがな」


(くそ、あいつに近づこうにもエアパンサーが邪魔すぎる)

 残像剣はカウンター技だから多対一には向いていない。


「なら!!」

「ライトニング、」


「エアパンサー!!」


「くそ!!」


 詠唱は必要ないが溜めの間を狙われる、どうすれば攻撃を当てられるか。


(待てよ、なぜあいつは神裂きをしてこない?)


「試してみるか、、」


「念仏は終わったか?エアパンサー!!」


「残像剣!!」


 この技はカウンター、エアパンサーを躱してもカルティを攻撃するまでに隙を狙われる。

 だが、もし召喚魔法後に何らかの理由で神裂きを撃てないとしたら、、


(ニヤリ)

「神裂き」


 、、、、、、いつもそうだ

 俺の人生、うまくいくことの方が珍しい。いつもドジってばかりで挙句の果てには病気で他界。

 高校の頃はずっとやってた剣道に飽きて柔道も始めた、どちらも少し、ほんの少しの油断が勝敗を分ける。そんな戦いを小さいころから続けてた。




 だから、俺はあらゆる可能性を考える癖がついた。

 残像剣はカウンターの際に隙が生まれるが、攻撃せず、防御に徹すれば殺られることはない。


「お見通しだよ」


 俺はカルティが振りかぶった腕を躱し、懐に潜り込んだ。


「高速逆袈裟切り!!」


「ぐあぁぁぁぁっっ!!!」


 ルームと召喚獣が同時に消え、俺はカルティとの勝負に勝った。

 今回はたまたま読みが当たっただけで次やり合えばどうなるかはわからない、ただ、今思えばあの時の夢がなければ今回も俺は負けていただろう。


「お兄ちゃん!!」


 マカフィが急いでカルティのもとへ駆け寄った。


「エマ!縄を!!」

「マカフィ、回復は拘束した後だ」


 マカフィは泣きながらも俺の言うことを聞いてくれた。余裕があったわけじゃないが、攻撃する直前、マカフィの顔が浮かび、少し手が緩んだ。


「マカフィ、ごめんよ」


「うぅ、、大丈夫です、、」

「悪いのは私たちなので、、」


 マカフィは幼いわりにしっかりしている、こんな状況に置かれていなければもっとましな生活を送れていただろう。


「エマ、マカフィ、回復が終わったら部屋の中にカルティを運ぼう」


「そうね、甘い考えかもだけど今回の件は同情に値するわ」

「けど、、船員の命を奪ったりセレンを傷つけたことは償ってもらわないと」

「意識が戻ったらジーニスさんと相談しましょう」


「そうだな、、」


 そして俺たちは部屋に移動した。


「エマはここにいてくれ、俺はジーニスさんのところに行ってくる」


 俺はそう言って部屋を出ようとしたが、俺がドアノブに手をかける直前、扉が開いた。

 そこには船長のボワールに肩を担がれたジーニスがいた。

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