小さくて大きな冒険 〜終〜
「あっ!」
私とスカルダーズは広い所に出た。そして奇跡と言わんばかりに、はぐれた皆と出会ったのだ。
「フーッ!」
「ご主人様〜!」
ふーちゃんとドラキグルンはこちらに駆け寄ってきた。私もスカルダーズから降りて二人を抱きしめた。
「再開できたみたいだね…ドラキグルン。」
「うん!プランデッド!ありがとう!」
ドラキグルンは大きな女性にそう言って、私達にはぐれている間の事を教えてくれた。
「なるほどね…。」
「ソウイウ事ガアッタノカ…ン?オイ待テ。ドラキグルン、オ前ッテアカネニ魂ノ欠片渡シタ?アカネガソレ使ッテドラキグルン呼ベバ探ス必要ナカッタノデハ?」
スカルダーズはそう言った。私はすっかり忘れていたのだ。ドラキグルンも忘れていたらしい。私達はあっ…という顔でお互いを見つめていた。
「ま…まぁ…もう過ぎた事だし…な?」
「そうよ!とにかく皆再開できたんだからいいじゃない!」
私とドラキグルンがアタフタしていると…
「キキッ!?まさかここまで来てしまうとは…!」
上から声がしたので、見上げるとカイザードラゴンが慌てていた。
「くそー!くたばっていると思ったのによー!」
カイザードラゴンは悔しがりながら、こちらに急降下してきた。
「だが、お前達が俺を倒す事はできないだろうな!俺に小さくされたお前達ごときではな!キキキ〜!」
「ムカつく〜!これでもくらえ!パペットファイア!」
ドラキグルンは口からパペットファイアを放ち、カイザードラゴンに直撃させた。しかし、カイザードラゴンは涼しそうな顔でこちらを見ていた。
「キキ〜?何かした?ぜ〜んぜん効かないな!」
カイザードラゴンはニヤニヤと笑い、調子に乗っていた。その瞬間…
「隙ありッ!」
「ギャア!」
プランデッドが蔦でカイザードラゴンを打ちすえた。カイザードラゴンは地面に落ち、叩きつけられた。
「キ…キキキ…何しやがる!俺に傷をつけた馬鹿野郎は…」
「私だよ。カイザードラゴン。」
プランデッドはカイザードラゴンを睨みつけ、素早く蔦をもう一度振るった。衝撃に耐えられず、カイザードラゴンは立つことができないようだ。そう…プランデッドは小さくされていないので、カイザードラゴンにダメージを与えられるのだ。
「ギャアッ!グアッ!いてぇ!や…やめろ!」
「やめてほしければ、この人達を元の大きさに戻すんだ!」
プランデッドはそう言って、無慈悲に蔦を振るい続ける。
「わかった!わかったから…!コイツらを元の大きさに戻すから!捕まえたメカンドラも解放する!だからやめてくれぇ〜!」
プランデッドは蔦を振るう腕を止め、カイザードラゴンへの攻撃をやめた。カイザードラゴンはゼェゼェと息を切らしながら空を飛び、大きな木の洞に入っていった。しばらくすると木の洞から出てきて、メタルを連れて降りてきた。
「キキキキ…もう二度とこんなイタズラはやめるぜ…。お前達を元に戻すから、目を瞑ってくれ。」
私達は目を瞑りしばらく待った。すると、身体がどんどん大きくなる感覚を感じた。
「目を開けてもいいぜ。元の大きさに戻したからな。」
カイザードラゴンはそう言い、私達は目を開けた。するとそこは見慣れた森の中だった。
「やった!ボク、戻ってる!」
「身体ガ大キイ…素晴ラシイナ!」
ドラキグルンとスカルダーズは喜び、ふーちゃんとメタルも喜んでいた。私の目の前には、小さなドラゴン…いや、カイザードラゴンが飛んでいた。
「キキキ…もうこんな目に遭うのは嫌だ〜!もう誰も小さくなんてしないよ〜!」
カイザードラゴンはそう言って何処かへ飛び去っていった。
「これで一件落着だね。」
「ありがとう。プランデッド。」
私はプランデッドにお礼を述べて、頭を下げた。
「お礼なんていいさ。それと…よければ、私も旅に同行してもいいかな?カイザードラゴンを懲らしめるという目的は果たしたし、外の世界も見てみたいからね。」
「もちろん!これからよろしくね。プランデッド!」
私はプランデッドと握手をして、新しい仲間が増えたことに喜び、旅を再開するのだった。




