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小さくて大きな冒険 〜アカネ視点〜

カイザードラゴンに吹き飛ばされた私は、大きな植物の上に飛ばされ、横たわっていた。


「う〜…いてて。ドラキグルンとふーちゃん…それに、メタルは大丈夫かな…?」


プルンデスは私の心の中で休んでいる。つまり、プルンデスの力を借りずに1人で戦わなければならないのだ。


「今の私は【ステージⅠ】以下の強さか…こりゃ厳しいなぁ…。」


くよくよしていてもしょうがない。そう自分に言い聞かせ、私は植物から降りることにした。


「うっ…小さくなってるからか、本来ならなんてこと無い高さのハズなのに…凄く怖いな…そうだ!こんなときこそ魂の欠片を…」


私は魂の欠片を握りしめ、叫んだ。


「いでよ!スカルダーズ!」


「呼バレテ来タゼ〜!」


私が叫ぶとスカルダーズは現れた。…しかし私と同じく小さくなっていた!


「アカネ!呼バレタカラ来タゾ!ッテ…ナンジャコリャーッ!?」


「実は…こんな事があって…」


私はスカルダーズにカイザードラゴンの事を教えた。


「ナルホドナァ…ソノセイデ俺マデ小サク…カ。」


「だからお願いスカルダーズ!一緒に戦ってほしい!」


私はスカルダーズにお願いした。スカルダーズはもちろんと言わんばかりに頷いた。


「兎ニモ角ニモココカラ降リルカ!乗レ!俺ハ馬ノヨウナ下半身ダ!素早ク降リレルシ、移動モ速イ!」


そう言ってスカルダーズは私を乗せてくれた。


「シッカリ掴マッテロヨ!」


そして植物の葉を器用にジャンプして降りていく。それはまるで馬のモンスターのように。


「サテ…地上ヘ降リタ訳ダガ…コレカラドウスルカ?」


「そうね…とりあえず離れ離れなった仲間を探すわ。それに気をつけなきゃ。小さい私達は凄く弱いみたいだし…」


私がそう言うと、突然何かが接近してきた。それは巨大なカマキリのモンスターだった。


「コイツハ…ジャイアントマンティス!【ステージⅡ】のモンスターカ…。ヤバイナ…逃ゲルゾ!」


スカルダーズはそう言って私を乗せたまま走り出した。ジャイアントマンティスは私達めがけて追いかけてくる。


「プルンデスは休んでるけど…私は彼女の力を借りている…スカルダーズは全速力で逃げて!私はあのモンスターに攻撃するから!」


「分カッタゼ!」


スカルダーズはスピードを上げて走り出し、私はスカルダーズにしがみつきながら追いかけてくるジャイアントマンティスに手を向けた。


「ショットバブル!」


沢山の泡を放出するも、ジャイアントマンティスは動じていないようだった。


「それなら…!ウォータークラッシュ!」


大量の水を放出し、ジャイアントマンティスの眼の前に小さな水たまりを作った。ジャイアントマンティスは気づかずに水たまりに浸かった。


「よし…!うまくいった!」


私がそう言うとジャイアントマンティスはもがき苦しみだした。そして、腹を突き破って黒いモンスターが出てきた。


「オォ…アレハ!ジャイアントマンティスニ寄生シテイルモンスター…ハリガネー!【ステージⅠ】ダガ、アイツガ出テクルト、ジャイアントマンティスハ倒レル!考エタナ!アカネ!」


スカルダーズは私を褒めてくれた。その時、私に向かって魂の欠片が飛んできた。


「これは…さっき倒したジャイアントマンティスの魂の欠片…?」


「魂ノ欠片ハ、モンスターヲ倒シテモ手ニ入ル事ガアル。力ヲ認メタ者ダケガクレル…。ソレダケジャ無イミタイダナ。」


スカルダーズはそう言ってスピードをさらに上げた。


「ソレジャア…改メテ仲間ヲ探スゾ!」


私はこくりと頷き、森の中を突き進むのだった。

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