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甘くて不味い私の日常  作者: 中村ぽっぽ
8/9

女子会

バイト終了後、バックヤードでは私と美穂の女子会が繰り広げられていた。


時刻は19時過ぎ。

丁度お腹がすいた頃だ。

美穂と私は、従業員割を使って賄いを注文した。私はたまごサンドとカフェオレのセット。

美穂はカルボナーラだ。


パスタを持ち上げるたび、クリームの香りが部屋中を漂い、お腹の虫がぐるぐると鳴いた。


「美穂…」


「1口だけね」


私の言葉を先読みした彼女は、サンドイッチの乗ったお皿の横に1巻よそってくれた。

豪華プレートの出来上がりだ。



「わーい、ありがと!」


カフェオレにたっぷりの砂糖を加えたら、準備は万端だ。


「いただきます!」


口いっぱいにカルボナーラを頬張ると、濃厚なクリームが舌にねっとりと絡みついた。

たまらん。うますぎる。


口内をリセットしてくれるのは、ミルクいっぱいの甘いカフェオレだ。

一口飲んでは、幸せいっぱいの温かさに身体全体が包まれた。


美穂はそんな私の顔を見て、また鼻で笑う。

美穂と私の関係を周りは“ 奇妙な関係”と称する。正反対の2人、なんて言われるけれど、私にとって彼女ほど気を使わなくて良い存在は他に居ない。


「で、ルイは?どうすんの」


「へ」


美穂からの以外な問いに間抜けな声が漏れた。

興味が無いようにみえて、意外と人の話をちゃんと聞いてくれている。


「どうするって…どうもしないけど」


ずるずるとカフェオレを啜れば、じんわりと胸の辺りが温まる。

一日中火照った身体は未だ冷めることを知らない。


テーブルに肘を付いて、お行儀悪く食べる美穂が驚いたような顔で答えた。


「あら、珍しい。あんたの事だから、連絡先とか聞くのかと思ってた」



「さすがにそれはしない!というか、ルイかどうかもまだわからんし」


私がこれでもかと首を横に振れば、「それもそうか」と納得したように頷き、再び食事を再開した。

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