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まぁいろいろと

お待たせしました、、、(#A@)

(誰も待ってないかもしれないけど)

 なんて頭の中で明るく振る舞いながら自分で考えたセリフを言ってみる。


(これかなり痛いな…)


自分がモブ系主人公だと思って過ごすのはもう中二病通り越してただの痛い人だろそれ。


そんなくだらない事を頭の中で考えながら歩いていると、いつも見る建物が目に入ってくる。


(家まで後数分か)


結構な時間をくだらない事に費やしてしまったらしい。


もうすぐ修学旅行なんだからもっと色々楽しい事を考えればいいのに、なんて自分を憐れんでいたらいつの間にかもう家の前まで来ていた。


(またこれか…)


また時間を飛ばされたような感覚に陥る。


まるで物語の時間が飛ばされたような感じだ。


俺は生まれてこの方この感覚にずっと苦労してきた。

 

自分が幼い頃は数分程度だったこの感覚は年を重ねるにつれ、数時間、半年、一番ひどい時は一年半ぐらい飛ばされたような感覚だった。

 

しかし一番重要なのはこれが―ような感覚―なのだ。

 

実際に記憶を振り返ってみると、確かに今まで無いと思っていた思い出が出てくるのだ。

 

しかしその思い出では、自分はロボットのように決められた受け答え又は行動しかしていないのだ。


さらにその思い出の中では、それは自分だけでなく 教師や同じクラスの人達、更には町中の人達までもが自分と同じようなのだ。


けれども例外もある。

 

それは、クラスの中で異名を付けられている奴や、

あまり目立たない地味な奴、自分より高齢の人、

自分より幼い子などの規則性は分からないが、少数の人達はまるで自分の自我を保ったまま動いている。

 

しかし、俺のような自我を保っていない大勢の異常には、何一つとして気付いていない。


俺は幼い頃、自分の住んでいるこの町が嫌いだった。


自分は、この現象の原因が町のせいだと思いこんでいた。

 

しかし、その思い込みは、すぐに打ち砕される。

 

それは、家族で旅行に出かけた時にそれは起きたのだった。


 …そう、時間が飛ばされたのだ。


   狂いそうだった

     壊れそうだった

    なんでなんだ

 

気がついたらとっくに家に帰って学校に行っていた。

 

おかしいのは自分だった、異常な方は自分だった、


ずっと前から気付いてしまったけれど見ないように

 

知らないようにしていた現実が突きつけられたようだった。

 

多分これで幼い頃の自分はどこか壊れたんだと思う。

 

俺はとにかく自我がある人達に関わりまくった。

 

自分にも自我が保てるようになると信じて。

 

結果から言うと失敗だった。

 

しかしタダでは転ばないのが俺、コミュ力が上がった。

 

…もう諦めたんだ、こんなどうでもいい事を考えるなら修学旅行の事考えないと!

 

自分が何故こんなに修学旅行を楽しみにしているのか?

 

それは、やっと自我を保ちながらの修学旅行なのだ!

 

今までずっといつの間にか終わっていたので、俺からすれば修学旅行は初めての体験になる。

 

ずっと恋焦がれてきた物だ、せめてバスに乗ってから目的地に到着するまでで良いから、自我を保っていたい。

 

あとは、友達を作りたいなぁ。

 

   それが今回の修学旅行の目的だ。

 ――――――――――――――――――――――

 さて、明日からが修学旅行だ。

 

クラスの人達もみんながみんなではないが、多くの人が騒ついているが、僕は心が騒ついている。

 

少しでも目的が達成出来る様にしおりの予定表を参考にして行動をメモに取っておく。

 

これは長年の実験によってわかった事だが、自我が消えた時は、メモを取っていればある程度メモに書いた通りに動ける。

 

そうと決まれば早速、クラスのみんなにした自己紹介をより詳しく、掘り下げていこう。

 

名前は佐藤██、ちなみにだがクラスの中で佐藤は俺だけなんだよな、他のクラスにはいるけど。

 

生年月日は21xx年5月3日11 : 36:43.425753746…

 

とまぁ、生まれた時間は何故か親よりも詳しく知っている、何故か正確にね。

 

あだ名は佐藤、下の名前は呼ばれていない(悲しいね)親からは5月3日生まれだからゴミと呼ばれている(悲しいね)

 

   ……これぐらいでいいかな?        後は行動をメモって終わりかな?

         …こんなメモ使わないといいな。

★とコメントくれれば出来る限り頑張ります。

後は誤字報告もお願いします。

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