表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
崩壊  作者: 林檎ドレッシング
7/7

警察の説明

 そうした話も警察へ話していた。きっと私の話は支離滅裂で、その時に口から出た話をしていた。

話をまとめることもできなくなっていた。警察へ来ても恐怖感は消えなかった。私の手足は震えていた。


「随分と長い間、ご苦労され、よく我慢されてきましたね。普通は、こんなんじゃいられませんよ。奥さんこの後、別の部屋へ呼んで話をします。家から出ていくこと、そして、奥さんやお子さんたちに会ってはいけないこと。今後、近づくようなことがあったら、警察へ連絡ください。しばらくの間は、自宅に警察が見回ります。逆切れして、何をしでかすかわからないですから。それから行政へは、このことも報告して下さい。母子シェルターに行くか、東京都外へ行くか検討されてください。なるべく早めがいいです。そして、相手は尋常じゃない人です。そうした一人がいたら、他の家族もだいたいみんなおかしいですから。話も通じないでしょう。弁護士を入れた方がいいです。奥さんはひとまずこの部屋にいてください。我々が、ご主人をお呼びして、話しますから。」


ここに主人が来るー不安でいっぱいだったが、警察の指示に従った。


30分か1時間くらいしてからだろうか、再び警察の方が入ってきた。


「ご主人、何もなかったように、平然とはいってきましたよ。うちのがご迷惑おかけしてすいません~と。内容お話しても、まったく悪びれた様子もなく、だいたい、そういう感じの人が多いんですよ。本人は悪いことをしていると思っていませんから。精神障害と一緒です、病院に入らないと治りません。何が悪いか良いかの物事わかっていませんから。奥さんがいくら話し合おうと思っても駄目ですよ。今日からはご主人は家には帰りません。そして後日、荷物を全て一旦引き取りに行きます。その時は、我々も、同行します。その時は奥さんとお子さんたちは、一時別のところに行ってください。その日時が決まったら連絡します。今日は安心して家に帰ってください、万が一、くるようなことがあったらすぐに連絡ください。そして、ご主人は警察署から出ていきましたよ。我々も外に出て、離れたことを確認しましたから、大丈夫です。時々、待ち伏せしている人もいますから。」


私は、まだ震えていた。もしも、あの人に会ったら逆上して殺してくるかもしれない、想像は計り知れないほど、想像できた。今まで、されてきたことを考えたら震えが治まらなかった。


その後、児童相談員、警察、など、何人かの人が入ってきて、DV・虐待・モラハラする人の説明を受けた。今までされてきたことが、全て当てはまっていた。呆然としていた。そんな人間の為に、私は12年を犠牲にして生きてきたのだ。しかし、子供たちをそんな中でも守れるのは私だけだったのかもしれない。子供たちと出会うために結婚したのだと、感じていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ