切断
私の中で大きく弾けた・・・
今までの我慢と苦渋と悲しみと恐怖、そして限界を迎えた。
晴天とは反対に、娘に腕を捕まれ体を抱えられ、人目を気にせず涙がボロボロと零れ落ちた。
心療内科に入っても、涙が止まらない。
ー普段なら、一切の悲しみも恐怖も隠して、どこでも人前なら笑顔で恐怖を笑い飛ばしていたのにー
医師の診察へ向かう時も、「ママ、大丈夫?」と娘に声を掛けられて入っていった。
医師の前でも震えが止まらない。激しい動機もある。足の先からの震えを抑えることができなかった。
医師も私の尋常ではない姿に、「どうしましたか?」よりも「何がありましたか?」と聞いてきた。
私は、夫といると不安でいっぱいになり、そして帰ってきたら動悸が治まらず、震えも止まらないこと。
子供たちと身を寄り添うように、4人でくっついて寝ていること。怒鳴り声が耳から離れず、いつも恐怖で震えを抑えていること…。
今までの13年もの歳月の限界を迎えていること、どれだけ伝えられたのか、うまく話せたのか、一切記憶にない。泣いて話している姿に、医師もゆっくりを耳を傾け、最後に言った。
「あなたは、旦那さんと一緒にいてはいけない、症状が悪化するだけです。できるだけすぐに離れてください、そして離婚してください。」
その言葉に、安堵していた。誰かに言ってもらいたかった。
私は、もう一緒にいてはいけないんだ…。いなくていいんだ…、我慢しなくていいんだ。
余計に涙が零れ落ちた。夫と一緒にいなくていい。
娘に体を支えてもらいながら帰宅し、なんとか処方薬を服用した。
この家に帰ってくることさえ、恐怖を感じる。
倒れこむように布団の上で意識が遠のいていった。