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クレイジーパイナポー  作者: かっちょ
1/1

家の埃は特に思わないけど、他人の家だと嫌悪感

これは、型破りに日々を過ごす少女達のお話。

【good morning!everyone!!say!】


 ピピピピッ!ピピピピッ!6時半でっせ

 ピピピピッ!ピピピピッ!起きなはれや


「うーん…。あと30分…。」

 無駄にいい声+エセ関西弁で起こしてくる目覚まし時計を止めようとサイドテーブルに手を伸ばしたが、そこに目覚まし時計の姿は無く、手は空を切った。

 諦め、寝返りを打ち、夢に戻ろうとしたが、うるさいアラーム音(エセ関西弁)は異常な程耳に入ってくる。アラームは止まることを知らない。やめられない、止まらないかっぱえびせん状態だ。

「……機械の分際で調子に乗りやがって!人間様を舐めるなよ!」

 と怒鳴ってみたものの、結果的に隣の部屋の人の怒った声が聞こえてきただけだった。そして諦めたのか、床に落ちていた目覚まし時計を止め、掛け布団を雑に畳み、ベットから落ちるように(実際には床にドカッと転がり落ちているが)起床した。はずが、ここから本日2度目の睡眠タイムに入ったのだった。

 この後、目覚まし時計は10分間鳴り続け、ようやく役目を終えた。


 カーテンを乱暴に開け、ベランダに置いてあるミニ観葉植物に水をやりつつ、爆音のテレビから流れてくる今日の天気予報を興味なさげに聞いていた。

「全国のお天気をお伝えいたします。今日は全国的に

 晴れるところが多くなる見込みで、風が強まる事もないでしょう。絶好の洗濯日和になりそうです。」

「…ふーん。

 テレビと太陽に向かってそんな意味のない悪態をついた。

 水をやり終え、両頬をパチンッと叩き、肩まである髪を縛り上げ、ベランダから身を乗り出して、息を大きく吸い上げたと同時に

「good morning!everyone!!」

 とさっきまでの不機嫌さが嘘かのような笑顔で声を張り上げた。そして、近所を散歩していた犬に吠えられたのは、時計の針がちょうど7時を指した時のことである。


 こうして、今日は始まった。



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