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島と女の子。

「五月蝿いな。その声で魔物が呼び寄せられたらどうするん……。どうした? いきなり空を眺めだしたりして。とうとう幻覚でも見え始めたか?」

「……なにか浮いてます。米粒みたく小さいですけど、確かに浮いてます。しかも、発生した魔力と同じような感じがします」

視線を辿ると、一部の霧が晴れており、その遥か上空に、非常に小さな島らしきものが浮いていた。

「......『千里眼』(クレアボヤンス)

「ちょ、自分だけ見るのやめて下さいよ!」

「ええい! これは、あの浮遊する島? を観測するためだ! お前は黙って私の護衛をしてろ! ……くそ。単純に距離があるのと、あの島全体に認識阻害の魔法結界が張られているからか、解像度が最悪だ」

「どうします? 一旦野営しますか? 正直、この場に棒立ちは魔物にとって単なる餌ですよ」

「…いや、なんとかしてみる。ぶっつけで改造してやる。馬鹿みたく魔力を食うから、あとは頼んだぞ」

「え!? ちょ、ちょっと待ってください! まだ心の準備が…」

次の瞬間、ぴたりと動きが止まった。目の前から大きな魔力が放出されたからだ。

「これは…」

「......ど、どうかしたんですか?」

「女の子だ」

「え? どういうことですか?」

「妨害されているのか、非常にぼんやりとしか視えんが、白? いや、銀色か。兎に角、銀色の長髪をしている。あと、何かで拘束? されている。あと、あの子を中心に計測不可能なほど強大なエネルギーを感じる。今回の空間の歪みと膨大な魔力放出現象は推測だがこの子が原因だな」

「大陸を丸々覆うほどの膨大な魔力ですよ!? それを個人で出してるとか、神の領域......いや、それすらも超えてますよ!? どれだけ非常識なんですか......」

「そうだな。これを学会に報告したら、笑い物にされるだろうな」

「......どうするつもりですか?」

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