#0
....キーンコーンカーンコーン
学校のチャイムが鳴った
「あれ。今何時だ?」
そう思い重い瞼を開けて腕時計を見ると
午前12時を回っていた。
俺の名前は 神城 夜
都立高校 普通科の学生だ。
まだ眠い頭を振り外を見る
「もう春だな。」
少し暖かい風を感じたとき後ろから声をかけられた。
「おう!夜!」
短い赤髪に鋭い目付きまるで蛇みたいな男が言った。
「涼か。。」
こいつは 十森 涼
昔から家が近所で保育園からの幼なじみだ。
「これからどうするよ?」
と涼が言ってきた。
「とりあえず飯食って帰る」
「ラーメン食いてーなー」
「寝起きには重いよ。それ。」
二人で笑いながら話をしている
帰り支度を終え教室を出たときだった。
突然大きな悲鳴がした。
場所は校庭だろうか
二人は無言で校庭の見える窓まで走った。
「....マジか。」
涼が言った。
校庭の真ん中に二人の女子がいた。
二人とも血なのか真っ赤に染まっていた。
ただ、一人の女子は動かなくなっていた。
泣いているのだろうか。
もう一人は女子の胸で小刻みに動いていた。
ただ、不自然なことに校庭の人が全員こっちに走ってくる。
二人の側を離れてだ。。
もう一度女子に目を向けたと同時に俺の体が動いた。
「涼!!!いくぞ!」
校庭とは反対に走り出す。
「どうしたんだよ夜!!くそ!」
涼は後を追ってきた。
俺が向かったのは武道棟の剣道場だった。
「確かここに。....あった!」
扉から取り出したのは木刀二本だった。
「夜!説明しろ。意味がわからない」
と言いつつ木刀を取った涼が言った。
「校庭で女子がもう一人に喰われてた。」
「は?見間違いだよな?」
「いやしっかり見た。動いていた女子の口の周りは血塗れだったし
何で他の人たちは逃げていたのか。
信じたくはないがそういうことだろう。」
「じゃあなんで木刀なんだよ!」
「昨日ゾンビ映画みて怖かったから。。」
「.....そうか。」
涼は何故か納得していた
初めまして!
天道修閃といいます!
ここまで読んでくださりありがとうございます!
これからよろしくお願いします!
次回投稿日 12/14