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4話

ちょっと長くなったかな?

和也sideーーーーーー

俺の家は父子家庭だ、母は俺達を産んで直ぐに事故で亡くなった。

父は俺達の為に遅くまで仕事をしている、なので俺は家事全般をやっている、姉は生徒会などで忙しい時があるのであまり出来ないが休みの時はたまに手伝って貰っている。


「姉さん!ご飯出来たよ~!」


料理は弟の俺が唯一姉に勝てる特技だった、とにかく姉に勝てるものを一つでも作らなくてはと躍起になっていた頃料理をひたすら勉強して身につけた。

姉さんを呼ぶが1回では降りてこない、大体がこれだ。

何に集中しているのか知らないが、出来れば1回で降りてきてほしい。


「姉さん」


こういう時は部屋の前に行ってノックをしないと出てこない。

ノックをすると慌てた声が部屋から聞こえてくる。


「和也!?ま、まって!わわっ!」


姉さんの声が聞こえると倒れた音が聞こえてきた、おっちょこちょいな所も愛嬌になる。

ちょっと可愛いと思ったのは弟でも許されると思う…思う?


「大丈夫?」


「大丈夫大丈夫!先に下に行ってて。」


直ぐに返事が返ってきたので大丈夫だろう。

今日のご飯は唐揚げとなっている、姉の好きな食べ物だ、きっと喜んでくれるだろう。


先に下に降りて座っていると姉さんが降りてきた。

ここからは会話が無い、呼んでからは話す事が無いからだ、会話は無いが心做しか姉さんが喜んでいるように見える。唐揚げパワーだろうな…


柚香sideーーーーーー

事情の余韻に浸って居ると部屋がノックされ和也の声が聞こえた。

私は慌てて服を整えようと立ち上がったが掛布団に足を取られてベッドから落ちてしまう。

きゃうっ!痛いです…

和也から心配そうな声がかけられるが必死で大丈夫だと言い下に行って貰う。

こんな姿見られたら和也に嫌われちゃうからね。


「はぁ、和也…」


弟が好きなのに姉弟と言う壁のせいで1人で慰める日々…

私のこんな姿くらい見せても問題はないが和也はその辺の道徳は気にするだろう。

多分、生涯避けられる…


「はぁ、ご飯食べに行きますか…」


下に降りて目に飛び込んだのは私の大好きな唐揚げだった、(和也の作った)と(大好きな唐揚げ)が合わさり最強の晩御飯となった。


お風呂は毎回私が先に入る、弟が自分から後に入ると言うのもあるが自分の入った後のお湯に弟が入ると言う考えで納得している。

本音を言えば弟が入った後のお湯を飲み干したいまであるが…


弟が風呂に入ると決まって私はシャワーの音に紛れて下着を漁る。

こんな変態な姉を許して和也。と内心で土下座をしているが止められない。

10分してから名残惜しく下着を離し脱衣場から出て行く。

はっきり言って自分でも気持ち悪いと思っているが弟への愛が溢れた結果であり、本人には止められなかった。

姉が気持ち悪くなってきたような…

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