28話
最近はもう行き当たりばったりですね。
もうそろそろで姉の本性が弟にバレます。
「何さ姉さん?」
俺は今伊集院さんで癒されてたというのに…
「何で二人がいい雰囲気になってんの!早く食べに行くわよ!」
姉さんが凄い剣幕で怒ってきた。
別にいい雰囲気という訳じゃ…
「お、おう。」
「さ!行くわよ!」
と言い俺の腕を引っ張っていく。
さては寂しかったのかな?
心做しか俺の手を掴んでいる姉の表情は柔らかい。
そして、その後ろを伊集院さんも着いてくる。
「ま、待ってください会長!」
今日は購買でパンなどを買って食べようとしていたので来たが。
やはりと言うか姉さんが有名人なだけあり凄い注目される。
勿論俺等眼中にないのか女子の視線は無い。
無いのだが、男子からは射殺さんばかりに睨まれている。
「おいおい、勘弁してくれよ。」
「どうかした和也?」
「い、いや何でもないよ姉さん。」
俺の姉さんと言う発言にどよめきが走る。
ここでも認知されてないんかい!
「俺の存在感ェ…」
「和也、同情するよ…」
伊集院さんに同情されてしまった。
なんか泣きそう…
結構もみくちゃにされながらパンを数個買って俺達は中庭のベンチへ来た。
校舎の影からの視線がやたら凄いが…
しかしこれで俺が姉さんの弟だと広まるんだろうな。
さて、俺への被害はどうなるんだ?
俺はもしかして消されるのか?
おぅふ、そう考えると怖くなってきたぞ、ファンクラブの事もあるしなぁ…
「うーん、いいわね晴れの日に外で皆で食べるのは。」
「たまにはこういうのもいいですね。」
「俺も姉さんに同意。」
視線はすごいけど…
柚香Sideーーー
「どうしたの和也?食べないの?私が貰うわよ?」
ぐへへへ、和也と間接キスしてやるわよ?
「あぁ、いや、考え事してただけだよ姉さん。」
「そうなの?何か悩み事でもあるの?」
チャーンス!!!ここで和也の好感度をアップよ!
「大丈夫だよ。」
「そう?私は貴方の姉さん何だから何時でも頼りなさい。」
キタ!これはキタ!これは惚れるわ!絶対惚れるわ!私カッコイイ!
「うん、ありがとう姉さん。」
と、和也は最高の笑顔で返してくれた。
和也の笑顔が眩しい!最高!
「あ、あははは」
伊集院さんは私の顔をみて苦笑いしていた。
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