22話
ふとした時にはこんなに投稿間隔が空いている。
申し訳ないです…
柚香sideーーー
キーンコーンカーンコーン
今日、和也を無視し続けたが結局和也は理由を聞いては来なかった。
もしかしてこのまま和也と一生話さないまま終わるんじゃ…
「はぁ…」
私は溜息をつきながら昇降口のロッカーから靴を出す。
「姉さん。」
すると出口の方から弟の声が聞こえてきた。
「………(キターッ!いえいえ、落ち着きなさい柚香ここからが正念場よ!)」
私は無言で出ていこうとするが、和也が私の手を掴んで無理やり引っ張られた。
「待ってくれよ姉さん。」
「………」
ぴゃぁぁぁぁぁぁ!?!?和也の顔がこんな近くに!ていうか手!?手ぇ!!!
内心ではこんなにもテンパって居るのに表情に出さないのは流石完璧超人である。
冷たく喋るくらいはいいわね、それくらいなら…
「何かしら?」
きっと私は和也を冷めた目で見ている事だろう、こんな事は初めてした。
ごめんね和也…
「ッ……いや、その、なんか怒ってるみたいだったから…」
「別に怒ってないわよ。」
本当に怒ってない、寧ろ和也に怒るなんて事は他の女と逢い引きしている事が発覚した時くらいよ!
その時は女を潰すけど。
「そんな訳ないだろ、俺が話しかけても無視し続けるし。」
「別に、関係無いわ。」
本当に関係無いのよ!これは私の作戦なんだから!
「そうか……分かったよ。」
和也はそのまま見るからに落ち込んだ状態で帰っていった。
そんなシーンを見ていた奴が一人居たとか居ないとか。