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17話

sideーーー???

ここは学校の使われていない教室、暗い部屋の中でプロジェクターに桂木柚香の顔が沢山映っている。


「では、今日の桂木様への愛のレポートを提出してください。」


暗い部屋に居る何十人もの人々が何枚かに纏められたレポートを出していく。

全ての人が提出し終えた後今回の本題を話し始めた。


「今回の議題を発表します。」


すると、プロジェクターに和也の顔がデカデカと映った。


「こいつが、最近桂木様とお近付きになろうと媚を売っている様子を度々見かける。」


「なんだと!」


「ふざけやがって!」


教室にいた人々は口々に罵声を浴びせていく。

終いには全員で粛清と連呼し始めた。


「おい深山、こいつの素性を発表しろ。」


「はい。」


深山と呼ばれた男がパソコンを弄ると和也のプロフィールが映った。


「そう、こいつは桂木様の弟君に当たる。」


「「な、なにぃー!!!」」


「流石に弟だからな、我々でも手が出せん、なので俺が代表で本人に直接問い掛けることにした!」


「この俺篠崎が柚香様親衛隊隊長として!」


うおおおおおお!

篠崎隊長万歳!

頼みます隊長!





和也sideーーー

「ぶえっくし!なんか嫌な予感がするな。」


「なんだ?誰かが噂でもしてんのか?」


そんなベタな展開があってたまるかよ。


「誰が俺なんか噂するんだよ。」


「お前の後輩ちゃんとか?」


「ありそうで怖い。」


「ははは、そうだよな。」


本当に未来ちゃんならいいんだけどな…






放課後ーーー

「和也、今日はどうする?一緒に帰るか?」


「お前はいつも通り彼女と帰っとけ!!」


「そうか?一人で大丈夫か?」


ほくそ笑みながら聞いてくるのでかなりイラッときた。

張り倒すぞ。


「いいから行けよ!」


「はいはい、じゃあな和也。」


そう言い、拓海は教室から出ていった、すぐに彼女の声も聞こえてきたので教室の前に待っていたのだろう。


「おう。」


「さて、俺も帰りますか。」


しかし、教室から出るといきなり呼びかけられた。


「おい、お前が桂木和也か?」


「え?あ、はい。そうですが?」


「そうか、では率直に聞く。」


なんだ?なんだ?何を聞かれるんだ?こんな強面そうな人に何か聞かれるような事をした覚えはないんだが。


「お前は桂木様をどう思っている。」


「桂木様ってーと、まさか姉さんか?」


「そうだ。」


えぇ…そんな事聞きに来たのか?

はっ、まさか!こいつ桂木教か!?

ここは普通になんとも思ってないと言っておいた方が良さそうだな。


「別にただの何でもできる姉だと思ってるけど?」


「そうか、時間を取らせてすまない。」


「いえ、では俺はこれで。」


その日はそのまま帰ったがこれはまずいな、姉さんと居るせいで桂木教に目をつけられたみたいだな。

まずいぞこりゃ、今まで学校であまり会ってないから一緒に帰ったりすると怪しまれるか…

くそー、これからどうするか。

あの時和也が姉を好きだと答えてたら次の日から和也の姿は学校になかったですね。


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