13話
家に帰った時の事を今気にしても仕方ない。
ちょっと、いやかなり怖いけど、今は後輩ちゃんに学校を案内する事に専念しよう。
「後輩ちゃん、何処から回りたいの?」
「そうですねぇ、やはり先輩と2人きりになれそうな図書室からで!」
おうふ、言うね君。顔真っ赤にしてるの分かりますよ?
「面と向かってそんな事言われると恥ずかしいね。」
「照れてる先輩もかわいい!」
いやぁぁぁぁ!抱きつかないでぇ!理性がッ!理性がぁぁぁぁッ!
はぁ…はぁ…全く女って奴は、危ないぜ…
「ついた、ここが図書室だよ。」
俺の理性は図書室まで持った、いやー、俺の鋼の理性は無敵ですよ!
「そうなんですね、中に入りません?」
「いいけど、何か本が借りたいの?うちの図書室広いから見つかるかな。」
「うーん、そうですね~?」
なんか煮え切らない態度だが本が借りたいのなら仕方ない、入って借りることにしよう。
「先輩こっちです!」
後輩ちゃんは早速本を見つけたようだ。
そんな端の方にある本なんて面白いのか?
「後輩ちゃん見たい本は見つかった?」
本棚を見ている後輩ちゃんに近づくと
「うおっ!?」
いきなり腕を引っ張られて床に押し倒された。
え?え?何この状況!?
「先輩、後輩ちゃんじゃないです、私の事は未来って呼んでください。」
と、耳元で囁かれるやばい!ゾクゾクするって!
「ちょ、ちょっと後輩ちゃん。」
「未来と呼んでください。」
「いや、後輩ちゃ「未来」
「はい。未来ちゃん。」
「まぁ、それでいいです。」
未来ちゃんの有無を言わさぬ態度に押されて未来ちゃんと呼ぶ事になった。
未来ちゃんと姉さんは何故か張り合ってるんだ。
若しかしたら呼び方変わって何か言われるんじゃ…
「そんな事より先輩、私とシませんか?」
は?
姉に何を言われるか恐怖していると不意にそんなことを言われた。
「え?未来ちゃん何言って…ンムッ!?」
気づくと俺は強引に唇を奪われていた。
エロい事になって来ましたねぇ!!!
主人公の初体験は図書室になってしまうんですかねぇ!?