1話
何となく書いてみたの更新するかは不明
柚香お姉様よ! キャー! すっげー可愛い!
姉さんが登校して来るだけでこれだ、黄色い声がそこら中から掛けられる。
俺の姉は何でも出来る完璧超人だ、俺とは違い皆にも人気で先生達からの信頼も厚い。
その上生徒会長までやっている始末もう学校じゃ姫扱い、告白なんかは今まで何度あったか。
弟である俺を経由して告白しようとする奴も後を絶たない。
はっきり言って迷惑極まりないが。
「はぁ…本当に俺とは別世界の人間だ。」
これ以上見てても仕方ないと黄色い声がうるさい校門を窓から見るのを辞める。
すると唯一の友人とも言える拓海が教室に入ってきた。
「よう、和也。」
「おはよう拓海。」
「お前の姉は相変わらずだな。まぁ、本当に可愛いから仕方ないだろうが。」
本当に相変わらずだ、俺なんかが弟で良かったのだろうか、正直言って本当に弟か自信が無い、腹違いとか言われても驚かんぞ。
「姉さんがアレなのは今に始まった事じゃないしもう慣れたよ。」
「まぁ、慣れるのも仕方ないよな。」
友人の苦笑いを受けても今更だ。姉さんは本当に良くやるよ、あんな囲いの中で良く平然としてられるな。
「まぁ、俺に害が無ければいくらでもやってくれて構わないさ。」
数分産まれたのが違うだけでどうしてこうも差が生まれるのだろうか…
今日から新入生が新しく来る訳で。何人が撃沈するだろうか。
案の定姉は大量のラブレターを持って現れた。
何故か何時もその中に女子からの物もあるが、
俺にもちょっとくらい回せ…
「やはり1年生からのラブレターが大量に来たみたいだな。」
「あぁ、姉さんのモテ具合なら当然だな。」
俺はモテないのにね。
「今回は何人蹴落とされるかね?」
「さぁ、全員じゃねぇの?姉さんはまだ付き合うつもりないみたいだし。」
やはり1年から来るだろうと予想し昨日1度聞いてみたがやはり付き合う気が無いらしく全部断るらしい。
あんな量どう断るんだよ…
「お前もお前の姉も大変だな。」
「あぁ、本当にな。」
キーンコーンカーンコーン
姉さんはチャイムを聞き急いで手紙をしまう。
大変そうだな…
すると先生が入って来て朝のHRが始まる。