後日談
「もー、何すか。俺は早く帰りたいのにー。何でもう一回カネミネ山に登らないといけないんすか?」
「まぁ待て。良いもん見せるから」
「……何すか良いもんってのは?」
「それはたどり着いてからのお楽しみだ」
「お楽しみって……それにこの荷物は何ですか?」
「ナイショだ。」
「もー。目的くらい教えて下さいよー」
「今日、滅茶苦茶晴れてるだろう?」
「はい。雲はありますけど晴れてますねー」
「つまりは雨季が終わったっつう事だ」
「そうなんですねー。で?」
「今日は風もない」
「……で?」
「この時だけ見れる絶景がある。ほれ、着いたぞ」
「絶景っすか?……おぉ!」
「どうだよこの絶景。そこに広がるは空を写した大鏡!大空に広がる青い空と白い雲が、大地にもひっくり返って広がっている。ってな?来て良かったろう」
「……これはヤバイっすね」
「こいつが通称女神の鏡だ」
「……何故に女神?」
「女神様は上にいるだろう?おめかしする時にこの湖を鏡代わりに使うんだとよ」
「へぇ、お洒落ですね」
「で、だ!」
「はい」
「ロイド、荷物を出せ」
「了解です。……椅子と簡易食台?」
「そしてこれだ」
「おぉ!酒!と豆!と薫製肉!」
「これを見ながら飲む酒は美味いと思わねーか?」
「間違いないっすね!」
「んじゃあとっとと準備だ!」
「出来ました!」
「早ぇな!」
「早く飲みましょうよぉ!」
「わーかってるって。んじゃまぁ、お疲れ様だ!」
「「乾杯!」」
「……くぁ〜、たまらんな」
「いや、間違い無いですねこれ」
「燻製肉は炙るか?」
「お願いします!酒、注いどきますね。氷はどうします?」
「入れといてくれぃ」
「……俺、今度嫁さん此処に連れて着ます。絶対あいつ喜びますもん」
「女はこういう綺麗な絶景は好きだろうな。だがまぁ、来年だな」
「あれ?今年は?」
「今の時期だけだっつっただろう。条件も厳しいからな、いつでも見れるわけじゃあねぇんだよ」
「そんな!……今からコーネリア連れてこようかな?」
「アホか。ほれ肉いい感じだぞ」
「美味い」
「まったく……それにすぐに仕事が入って観光どころじゃなくなるぞ」
「……侯爵専属はブラック企業だったか」
「……何いってんだお前?ぶらっく?」
「……切実に休みが欲しい」
「……勤勉は美徳じゃなかったのかよ」
イメージはウユニ塩湖




