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初めに攻撃していたのは隠れている魔法遣い共。

色んなものが飛んでくる。

炎に水に、鎌鼬に石的な物。

色んな所から飛んで来る。


……このまま敵の中に突っ込んだらどうなるのかな?


雑魚共に向かって走る。

魔法は急に止まらない。

つまり……


「ギャアァ!」


「イテェ!」


「グブッ」


同士討ちの出来上がり。

さっきの奴らと違って練度が低い。


「馬鹿共が!魔法を撃つのを止めんかぁ!」


ラックベインの怒声が響き渡る。

流石は悪者。

デカイ声で脅かすのに慣れているな。

でもな、魔法を撃つのを止めたらどうなるか。

正解は、


「グベッ」


「滅茶苦茶だこいつ!」


今マイブームの人間凶器。

雑魚を使って雑魚を散らす。

いやぁ、効率が良いなぁ。


そして最初の攻撃で魔法使いが隠れている場所もある程度把握出来ている。

雑魚で雑魚を散らしながら、建物に近づき蹴りを入れて行く。

片側に集中して攻撃をする。

すると、狙った方向に倒れて来る。

当然狙った方向は……


「逃げろぉ!」


「倒れてくるぞ!」


「何なんだこいつは!」


青鬼です。

建物の倒壊に巻き込まれて雑魚がまた死んでいく。

やっぱり喧嘩は効率良く行かんとね。


「もう嫌だぁ!」


こんな事をしていたら、当然逃げ出す奴が出てくる。

こんな時は武器を投げれば良い。

右手に持っている雑魚を投げつける。

しかし、雑魚がぶつかるよりも先に、パァン、という音と共に、首が飛んだ。

見ると、ラックベインが器用に鞭をシュルシュルと操っていた。

鞭は随分と長い。

ざっと見た感じ、男とラックベインの間には、大股で十歩ぐらいの距離があった。

その距離を一瞬で無かった事にしたラックベインの鞭使いは、かなりのものだと思う。

あんな獲物、長ければ長いほど扱いずらいというのに、ラックベインはものともしていない。

流石は元Bランク冒険者といったところか。


「お前らわかっているよな?」


ラックベインが言ったのはその一言のみ。

その一言が、静まり返った路地裏に、不気味な程に大きく響き渡った。


「ぅ……ぅあぁぁぁあああ!」


あぁ、面倒くさい。

全員今の一言で、死兵になりやがった。

まぁ、だからといってやる事は何も変わらないんだが。

むしろ好都合か?

誰も逃げずにかかってくるんだったら追っかける手間が省けるじゃん。


「アビッ」


「ウブッ」


「ビッ」


ひたすら先程までと同じ様に雑魚を散らして行く。

やはり死兵になった方がこっちとしてはやりやすかった。

そして雑魚が死ぬまでの間、ラックベインは全く動くことは無かった。

薄ら笑いを浮かべたまま。

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